温室の苗の気迫や冬支度(あ)

合唱コンクールを終えてからの音楽の授業では、さまざまな音楽の鑑賞をしている。

3年生の音楽は、先週はなんと歌舞伎「勧進帳」から入り、今日はオペラ、ミュージカル、バレー、オーケストラ、コンチェルト、ジャズ、などなどを一気に鑑賞しましょうというのだからかなりの力業。
この学校には音楽室は2室あって、1室はフロアに段差がある合唱練習用、もう1室は楽器演奏用として使われるが、音響設備も整っていて、大型スクリーンもあり、さながらミニシアターの仕様になっている。今日はそっちの音楽室で、てんこ盛りの音楽鑑賞をした。
子どもたちはどう思ったか知らないが、私はとても楽しめた。音楽の先生の授業の進め方がとてもテンポがよくて話がうまいから、つい引き込まれてしまう。
授業が終わって音楽の先生に、「今日鑑賞した中で、先生はどの音楽がお好きですか？」と訊かれた。私はとっさに「ジャズ」と答えた。音楽の先生は「かっこいいですよね」とつないだが、ジャズと答えた私を先生はどう思っただろう。ぱっと答えたところから推してかなりのジャズ好きと見ただろうか。
そうだとしたら、それは大いなる勘違いで、私は休日に音楽を流すときもそんなにジャズを好んで聴かない。ではなぜジャズと言ってしまったんだろう。それはたぶん、アマデウス3時半氏の影響があると思う。
アマデウス3時半氏はクラリネット奏者で、今でも忙しくあちこちの演奏会で演奏している。彼は私より一つ上で、水晶苑の風呂場でたまたま一緒になり、藤沢で毎年定期演奏会を行う人だと知り、あれま私もずっと藤沢に住んでいたと話が盛り上がり、そのつながりで演奏会のチケットを無料でもらい、居酒屋での演奏会にのこのこ出かけ、次の修善寺での演奏会が終わったら一緒に呑みましょうよと誘ってくれたりする仲になった。
このところしばらく顔を見ない。私が水晶苑に行けてないからだが、その人に久しぶりに会いたいと思う気持ちがふと湧いて、クラリネット奏者→ジャズと頭の中でつながったのかもしれない。

【写真】温室に入れたコーヒーの苗。

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いつも行く床屋さんからもらったコーヒーの苗を、夏の間ずっと外に出しておいた。このところ、朝晩ぐんと冷え込んできて、そろそろ室内に入れなければと思っていた。
今の苗は二代目。最初にもらった苗は、寒い部屋においたままにしていたため、今年2月に枯らしてしまった。
その反省から、今年はストーブのある部屋で育てるつもりでいたのだが、考えてみれば、ストーブの部屋はなにせ手狭で、鉢をおく場所がない。二方面の窓辺も西側はパソコン、南側はカウンターで塞がっており、日中陽に当てるところがない。
さて困ったと思いながら、何気なくホームセンターの園芸コーナーを覗いたら「ポップアップ式温室」というのが目に留まった。なるほど、温室、ね。この中に入れて外で一冬越せるかどうか甚だ不安だったが、枯れ出したらすぐ家の中に入れることにして、ひとまず外に置いてみることにした。頼む、なんとかこれで冬を凌いでくれ。