いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ライスカレー外で食ひたし秋の昼(あ)

昼休み、特支学級の子たちとグランドに出てサッカーをやる。サッカーというよりボール蹴り、ですね。
ボールは高床の跳ね上げ式畳の収納具から出てきた。何年前のものか判らないが、革が毛羽立ち空気が抜けてボヨンボヨンになっている。空気入れで空気を入れようかとも思ったが、ボヨンボヨンのまま方がボールが遠くへ飛ばなくていいやと、そのままグランドに出た。
グランドはブラシでならされていて、先週あった鹿のフンはきれいになくなっていた。空を見上げれば、天城山にかかっていた雲が徐々に富士山の方へ流れ寄って、富士山にもたれるようにただよっている。日差しはやや強めだが、吹く風が爽やかで気持ちいい。
外でボールを蹴るのは久しぶりだ。もしかしたら、孫と小田原の公園で遊んだとき以来かもしれない。ってえことは、かれこれ5年くらいになるか。
昼休み、トイレに行くにも職員室に戻るにも、子どもたちがどこまでも引っ付いてくるから、グランドでサッカーやろうかと提案したら乗ってきた。
3年の子は保健室に呼ばれていたので、2年の4人とボールを蹴った。教室にいれば、いつも言い合いをしている犬猿も、ボールを思い切り蹴ってストレスを発散させているようだ。
そうか、この手があったか。なんでもっと早く気づかなかったんだろう。これなら私にまとわりつくこともないし、健康的だし、いがみ合いを聞くこともない。一石三鳥だ。よし、しばらくこれで行ってみよう。
天高い秋晴れのもと、そんなことを思いながら奴らと一緒にボール蹴りを楽しんだ。


【写真】今日の給食「おぬい婆さんのカレー」。

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「おぬい婆さん」とは、井上靖著『しろばんば』に登場する洪作少年の祖母。
以下は『しろばんば』からの引用。
「通知簿を貰う日は、いつもおぬい婆さんは、彼女の最も自慢の料理であるライスカレーを作った。ライスカレーはいつもカレーの沢山はいったのと、カレーの少ししかはいらないのと二種類作った。洪作はおぬい婆さんとライスカレーを食べるのが好きだった。
(中略)
おぬい婆さんの作ったライスカレーは美味かった。人参や大根や馬鈴薯を賽の目に刻んで、それにメリケン粉とカレー粉を混ぜて、牛罐の肉を少量入れて煮たものだが、独自の味があった」
玉ねぎは入ってなくて、代わりに大根が入っている。小学校も同じ給食メニューだから、大人の舌には物足りない辛さではあるが、不味くはない。素朴な味で私は好きです。


【温泉】一二三荘。
玄関の三和土に、メッシュコンテナに入ったミカンがあって、「ご自由にお持ちください」と手書きのメモが貼ってある。そこから4個いただいて帰った。晩酌後に食って、そんなに甘くはなかったけど、酸っぱくもない。いかにも裏の畑からもいできましたといった自家な味がしました。

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【タイムラプス】10月22日(月)5:26〜7:26の伊豆長岡の空。29秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217711136192349/