いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

張りたての芝庭にはや柿落葉(あ)

美術の時間に担当の先生から、授業の足並みを揃えるために、前の作品を仕上げた子にクリスマスリースを作らせようと思うがどうかと訊かれ、ならば庭のアケビの蔓を使うといいと、つい口走ってしまった。
また、お近くに松ぼっくりが落ちてたりしますかと言うから、あります庭に松が生えてますと、これまた軽い調子で言い、今度持ってきますよと安請け合いしてしまった。
持ってきますよとは言ったが、実はこの前ガレージを整頓した時に、孫のままごと用にしばらく拾いためていた松ぼっくりをごっそりゴミへ出していた。やべ、安請け合いするんじゃなかった。
そのやりとりを聞いていた子が、「じゃあ、今度の土曜、先生ん家に手伝いに行くよ、ついでにどんぐり拾いにも行くよ」と言い出す。ほら来た。
「土曜は碁を打ちに水晶苑に行くつもりだが」とやんわり断ると、「じゃあ、水晶苑に行くよ」と粘る。前回もそんなことを言って、冗談かと思っていたら本当に水晶苑にやって来た経緯がある。
知らぬふりをしていれば、まず家にやって来て、バイクがなければ次に水晶苑に向かうだろう。だったら家にいて、奴らを待ってアケビの蔓でも束ねてもらおうか。それとも、碁を打ちに行くか。囲碁サロンは夏休みが過ぎてから一度も顔を出していないしなあ……。などと、うだうだ考えて、明日の12時半まで待って来なかったら、水晶苑に行くことにした。
それにしても、である。あの、いたずら小僧たちが私の家を探し当てたところでゲームオーバーかと思っていたらさにあらずで、その後、さらに二度家を訪ねて来た。水晶苑にも三度私を訪ねて来た。訪ねること計6回。いい加減に飽きてくれるといいのだが飽きてくれない。
来るもの拒まずいつでもウェルカムの姿勢は基本的にあるものの、こうなればプライバシーもあって無きようなもので、なんだかひと昔前の、島の分校の先生と子どもみたいな様相を呈している。
昔の学校ってそんな要素がたくさんあったんだろうなと思うと同時に、こうして公私とも濃厚な時間を人生最後の学校勤務で過ごせる縁に、半ば感謝してもいるのである。


【写真】庭の芝を張り直した。

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市松式で張った芝をベタ張りに張り直した。これで芝が根付くのを待つとします。
張った芝は、トータル37枚。この中途半端な枚数は、高麗芝が3束×9枚と名を知らない芝1束10枚の内訳です。
ホームセンターの芝売り場に積まれた芝は、すべて同じ種類の高麗芝だとばかり思っていた。それで今日、仕事の帰りにホームセンターに立ち寄り、庭に植える最後の1束をレジに持って行ったら、548円だと言われてびっくり。店員さんが値段を間違えたのかと思ったが、訊き返すことはせずに、言い値のままカード一括払いで支払った。
家に帰って庭に並べてみたら、1枚の大きさが違うことに気づいた。高麗芝よりひと回り小さい。それに、芝を束ねたスズランテープの色が違う。そうか、テープの色で種類を分けていたんだ。ならば値札も分けて示すべきでしょう。今日買った芝に値札は付いてなかったぞ。

なんだ、この価格だったら、最初からこの芝にするんだったと思ったが、時すでに遅し。まあ、植えちまったものは仕方がない。これで春にはどんな景色になるか、様子を見るとしよう。


【タイムラプス】10月19日(金)6:28〜7:27の伊豆長岡の空。29秒。
 https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217687511921757/