いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

鹿鳴くや男クラスのシャツの染み(あ)

【写真】鹿のフン。

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今日の保健体育は1500mのタイム測定。
授業の前に子どもたちとトラックをジョギングしていたら、一周200mのラインの内側に鹿のフンがあった。
鹿のフンは実は昨日も見ている。昨日の保健体育でハンドボール投げを測定しているとき、球拾いをしていた子が「向こうに鹿のフンがある」と教えてくれた。どれどれと見に行って撮ったのがこの写真。この手のひと塊がトラックの内側に点々と散在している。
これではグランドを使う部活動も困るだろうと思うが、昨日から今日にかけて片付けた気配がない。このグランドを使うのは野球部と陸上部だが(サッカーは別の第二グランドを使う)、日も短くなり、部活終了が4時半になってからは、グランドでの練習はほとんどしなくなって、だからそのままにしておいても平気ということか。
でも体育の授業では困るだろう、とは思うが、これもトラックを走る分には影響ないということらしい。
そのことが今日の給食で話題になった。担任の先生は、この辺で鹿の鳴き声はよく聞きますよと言うが、私は聞いたことがない。同じく給食を一緒に摂った社会の非常勤の先生も英語の支援員の先生も聞いたことがないと言う。我々は早くにタイムカードを押して退出する組だから、暗くなってから鳴くだろう鹿の鳴き声を聞くことがないのかもしれない。
鹿の鳴き声といえば百人一首の、
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
が想起される。いかにも物悲しげな鳴き声のようだが、実際にはどんなふうに聞こえるのだろう。
松尾芭蕉は、
びいと啼く尻声悲し夜の鹿
と俳句に詠む。夜中、奈良の猿沢池のほとりを逍遥したときの作という。そのとき芭蕉が聞いたのは、びいぃぃ〜と余韻を感じさせる悲しそうな鳴き声だったんでしょうね。
学校のグランドにフンを撒き散らすくらいたくさんの鹿が近くにいて、夜な夜なびいびい鳴くのだったら、一度その声を聞いてみたいとも思うが、でも、そのためにわざわざ遅くまで学校に残る気はないなあ。鹿が悲しく鳴く声に秋の深まりを感じるよりも、温泉でぬくぬく疲れを癒す方がいいや、と思うのは、感性の貧困以外の何物でもないですね。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】10月18日(木)5:50〜7:40の伊豆長岡の空。27秒。

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