いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

秋雲や窓を流るるカンターレ(あ)

合唱コンクールの練習は体育館を使うようになった。
1校時、体育の授業でバスケットをしていると、合唱の練習をするクラスがどどっと体育館に入ってきた。去年は、体育の授業の途中に割り込んでくるようなことはなかったように思う。
去年まで「文化の部」と呼んでいたのが今年から「合唱コンクール」と名称が変更になり、「合唱」一つに絞ろうという動きの一環で、体育館ステージを使った練習が取り入れられることになったのだろう。
合唱のクラスが体育館に入ってきたのは授業時間の残り10分程度だが、それにしても、体育の授業をしているそばで合唱の練習をされたら、体育の先生だってやりづらかろうと思うが、学校全体で合唱コンクールに力を注ぐんだという勢いにはあらがえないのかもしれない。
だったら、体育の授業を合唱コンクールが終わるまでグランドとか卓球場とか別の場所にするなどして、いくらでも調整できるはずなのにしない。10分程度だったら我慢しようということなのだろうか。それとも力関係?
立場を替えて、3校時、4校時は音楽の支援で体育館ステージに並んで一緒に合唱練習に加わる。はずが、並ぶのをやめた。これ以降一緒に歌ったらコンクールの邪魔になるだけだと判断した。音楽の先生も口にこそ出さないが、そろそろ遠慮してくれないかと思っていたはずだ。
4校時、「青い音楽室」で去年の3年生が中間発表日に歌ったときのビデオを見た。
音楽室は2室あって、「青い音楽室」が器楽演奏用、「赤い音楽室」が合唱用と使い分けている。青とか赤とか呼ぶのは、入り口のドアの色がそうなっているから。
見たビデオは、本番で金賞をとったクラスの合唱で、みんなよく声が出ていた。音楽の先生は、こういうふうにしっかり口を開けるんだ、去年の3年は中間発表の段階でこれだけのまとまった声を作っていた、君たちにもできるから頑張って声を出そうと励ましていた。
その甲斐があってかどうか、赤い音楽室でも体育館に移ってのステージでも、幾分声が出るようになった気がした。
歌声ってこんなふうに仕込まれていくんだなと、音楽の授業を一緒に受けて、そのマジックを垣間見た気がした。声が成長していく過程をつぶさに見ることができて、今年は本当にラッキーでした。いい勉強をさせてもらっています。


【写真】体育館。

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バスケットボールコートが横に3面取れる。
これまで私が見知った学校の体育館ではいちばん広い。
今の校舎が建て替えられたのは8年前の平成22年。そのとき旧校舎は取り壊されたが、この体育館だけはそのまま残ったという。


【タイムラプス】9月20日(木)5:21〜7:27の伊豆長岡の空。31秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217447499641600/