いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

地球儀のつるりと丸く秋うらら(あ)

担任の先生が体調不良でお休みとなり、いきなり私が担任の代わりをすることになった。補助に、いつも給食を一緒に摂る英語学習の支援員が入ってくれた。
1校時国語、2校時理科、3校時社会、4校時美術、5校時生活単元、6校時総合の時間割。理科を校長先生、美術を美術の先生が担当し、残りを私が担当する。3校時社会を書写に変え、5、6校時はまとめてビデオ鑑賞にした。
ビデオ鑑賞が10分早く終わったので、時間つなぎに防災の話を少しした。
台風21号が去ったと思ったら今度は北海道に震度7の地震が起きた。たまたま一日ずれたけど、これが同時に起こったらどんなことになっていただろうか、という話。
大地震と大型台風が一度にやって来たら、人はどうやって身を守ればいいのだろう。
大正12年9月1日に起きた関東大震災の時、能登半島付近に台風があったことは知られている。そのため関東地方にも強風が吹き荒れ、火災の延焼を引き起こして被害を大きくした。
当時の炊事は全て火に頼っていただろうから、それが火災に直接結びついたことは容易に察せられるが、現在はオール電化の家庭も増えて火災発生も少なくなっているはず。小田原の孫の家の台所もIHクッキングヒーターだ。
オール電化は火を使わないという安全性が最大のメリットだが、停電という事態にはなすすべがない。今回の北海道の地震では苫東厚真火力発電所がストップし、広域に渡って停電を起こした。信号機が止まり、コンビニの明かりが消え、家の冷蔵庫が止まった。ご飯を炊こうにも炊飯ジャーが使えない。情報を得ようにもテレビが点かない。スマホで連絡を取ろうにも充電できない……。
そうなったら、君たちはどうする? と問いかけた。すると、ある子は地球を脱出して火星で暮らす、人間が火星に住めそうなことをテレビで言ってたからと、非現実なことを言う。また、ある子は人類滅亡だと短絡的に言う。
今回の最強台風はたまたま関西を通ったけど、もしかしたら伊豆を直撃していたかもしれない。震度7の地震もたまたま北海道だったけど、伊豆で起こっても何ら不思議ではなかった。だから、今回のことを対岸の火事と受け流すのではなく、もっと身近なこととして、身近で起こり得ることとして受け止めてほしい。
そんなふうに話をしめくくったが、話だけではピンと来ないみたい。やはり現実にそういうことに遭ってみないと身につまされないんだろうな。


【写真】地球儀。

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北隣の奥さんからもらった。
昨日の夕方、回覧板を隣に持って行ったら、奥さんが「ちょっと待って」と言って奥から地球儀を出してきた。孫にどうぞ、と言う。
息子も社会人となり、地球儀が要らなくなった、古いけどもらってくれないかと言う。なるほど、見ると日の丸の赤が色落ちして灰色になっている。これは相当古いぞ要らないぞと思ったが、お隣のよしみでもらい受けることにした。
息子さんも独り立ちして、部屋を片付けていたら地球儀が出てきたのだろう。地球儀というのはインテリアになりにくいし、かさばるばかりで始末が悪い。そこへちょうど私が顔を出したものだから、孫へどうかととっさに思った、といったところだろうか。なんともタイミングが悪かったな。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】9月7日(金)5:22〜7:42の韮山方面の雨空。34秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217339228134880/