いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

居を捨てていづくや秋の女王蜂(あ)

【写真】コガタスズメバチの初期巣。

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廊下窓の庇にコガタスズメバチの巣ができていた。
コガタスズメバチの巣は、最初は女王蜂が1匹でせっせと巣作りをするという。今はこうしたオシャレなランプシェードのような形をしているが、これがやがて徳利を逆さにしたような形になり、働き蜂が羽化すると徳利の筒の部分が壊され、巣は丸く大きく膨らんでいく。そうなると駆除は素人の手に負えなくなり、駆除業者にお願いすることになる。昨年の夏、車庫の天井に作られたのはキイロスズメバチの巣だったが、ドッジボールくらいの大きさになるまで知らずにいて、業者に頼んで駆除してもらった。
最初、この巣がコガタスズメバチのものだとは知らなかった。蜂の巣であることは見て明らかだったが、周りで蜂が飛んでいるのを見たことがない。それで、しばらくそのままにしておいた。そのままにしておいたが、巣の形も同じで模様も大きさも変わらなかった。
ところが今日見たら、いた。巣の付け根に2匹いた。黄色くないぞ、ちょっと小ぶりだぞ、さてどんな蜂かとネットに当たったら、それがコガタスズメバチだった。
蜂が飛んでいるってことは巣は現役で使われているんだ。これは早いとこ始末しないと厄介なことになるぞ。また業者に頼んで安くない料金で駆除してもらわねばならなくなるぞ。
効き目があるかどうか半信半疑ながら、虫嫌いのカミさんがハエや蚊をやっつけるのに使っていた殺虫剤を、網戸越しに試しにプシュッと噴きかけてみた。
そうしたら、どうだ。1匹は素早く身をかわして飛び去ったが、もう1匹は逃げ遅れて落下したではないか。俊敏なやつは生き延び、とろいやつはその場で頓死。どうやら、ハエや蚊を落とす殺虫剤はコガタスズメバチにも効くようだ。
2匹の蜂は、今日はそこで何をしていたのだったろう。2匹だから、そのどちらも女王蜂ではない。女王蜂が何かしらの事情で空き家にした中古を、ちゃっかり自分たち仕様に修繕しようとしていたのだろうか。
もう二、三度、駄目押しで殺虫剤を巣に噴霧し、蜂がいないことを確かめてから、外に出てレジ袋で巣を包んで始末した。働き蜂がわんさか飛び回る前に駆除できてよかった。
この前カミさんがやって来て、蜂が飛んでるからどこかに巣があるはずと言っていたが、そのときは、そりゃどっかに巣があるだろうよ飛んでるんだからと軽く聞き流していたが、まさかの廊下窓の庇の、こんな身近にコガタスズメバチの巣があるとは思いもよらなかった。
しかし、この巣、どう見たってオシャレなランプシェードだよなあ。ぐしゃっと潰すのがなんかもったいない気がして、今も半透明のレジ袋に入れたまま捨てずに仕舞ってあります。これ、女王様1匹の手による自然の造形芸術です。人間はこんなの、作れません。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】8月26日(日)6:29〜8:02の伊豆長岡の空。23秒。

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