午前中、念願の鮎釣り体験をした。
狩野川の鮎釣りは、伊豆と藤沢を行ったり来たりしている頃からの夢だった。それが、一二三荘のご縁で今日ようやくその夢がかなった。
一二三荘が鮎釣り客の定宿であることは以前から知っていた。ただ、鮎釣りグッズ一式を揃えるのに百万円かかると耳にして(かつて城山の前に構えていた鮎小屋で、朝からウイスキーを呑んでいたおっさんが言っていた)、とてもじゃないがそんな金はどこからも出ない無理無理とあきらめていた。
ところが、今年7月2日(月)、2学年の「職業講話」に講師として来られた一二三荘の四代目当主が、よかったら鮎釣り体験をしてみませんか? と生徒に話しているのを聞いて、これも何かの縁と体験してみる気になったのだった。
【写真】鮎釣り体験の様子。
▲真新しい鮎おとり小屋。看板がなぜか小屋の中にある。よく判らん。
8時におとり鮎(1尾600円)を買いに来たお客さんの車は岐阜ナンバーだった。岐阜からわざわざ狩野川まで鮎を釣りに来るんですね。
▲先生の車に乗って向かったのは、狩野川支流の大見川。中伊豆ワイナリー入り口より少し手前。
▲おとり鮎に手際よくハナカンを付ける先生。ハナカンを付けるときは鮎が暴れないように目を親指と人差し指で目隠しするのがポイントだそうです。
▲先生のお召し物は竿も引き舟(おとり鮎を入れる舟の形をした容器)も全てスポンサー提供のもの。プロですもの。狩野川の若手ホープですもの。
竿の長さは9m。竿を持ったら、あまりの軽さにびっくり。缶コーヒー1個分の重さだと先生は言っていた。この竿、40万円だって。ぎょえ〜、バイクが2台買える。
▲鮎は、確かにいる。元気にピンピン跳ねている。が、引っかからない。なぜだろう、こんなに釣れないのは初めてと先生はぼやくことしきり。今年は川の水量が少なく、藻が多いのが(釣れない)原因かもしれないと分析していたが、私にはよく判らない。
▲しばらく私に竿を預けていた先生は、あまりの釣れなさに業を煮やしたか、私の手から竿を取ってじゃぶじゃぶ上流へ移動。
▲私は大きな岩に腰を下ろして一休み。先生の、いかにも様になってる姿がかっこいい。ともかく1尾釣らないことには話にならないというプロ魂がひしと伝わる。
▲12時まで攻めて、釣果は屈辱のゼロ。帰りの車に乗ろうとしたら、同じ川に入っていた顔見知りらしい人が先生に声をかけた。「あんたが釣れないんじゃ、誰だって釣れないら」。先生は、やはり狩野川では相当に顔の知れたプロであることがよ〜く判った。
▲今日の釣りに使った、どうぞお持ち帰りくださいのおとり鮎。鮎はぴんぴん跳ねてたのになあ、なんで釣れなかったんだろう。
簡単に釣れそうに思っていたけど、なかなか思うようにはいかないものですな。ええ、もちろんリベンジしますよ。
【温泉】一二三荘。
湯から上がって出ようとしたら女将さんに厨房から呼び止められた。これを持っていけと渡された袋には、冷凍した鮎が20尾以上入っていた(小粒だけど)。私に1尾も釣らせなかったお詫びだという。わお。
【タイムラプス】8月14日(火)5:45〜7:27の韮山方面の雨空。25秒。
https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10217126967748503/
カメラをセッティングしたときは雨だったが、その後すぐに晴れた。