いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

台風去りいよよみなぎる松の枝(あ)

【写真】竹ぼうきで家の前を掃き掃除。

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大型台風12号も大禍なく去ったところで、家の前の道路に散り落ちた松の枯葉を掃き集めた。それだけで45Lのゴミ袋がいっぱいになった。台風が散らかしたのかというとそうでなく、松の枯葉は台風が来る前からずっとあった。これまで単に掃き掃除をしていなかっただけのことです。
ひとまず家の前を掃き終えた後、郵便受けの上の柘植の枝が、隣家のフェンスを突き抜けて伸びているのに気づき、物置から刈り込み鋏を取り出して、突き抜けている枝はもちろん、全体的に不揃いな枝を刈り込んで形を整えた。そのゴミがこれまた45L一袋分。
家の前は、今日の作業で多少は小ぎれいになったが、問題は庭。特に裏庭。ここのぼうぼうの草を何とかしなければいけない。が、朝の時間帯ならまだしも、日中の酷暑の中ではやる気が全く起きない。というか熱中症が心配。脱水症状を起こして庭に干からびていた日にゃシャレにもならない。
その昔、今は亡き母に、こんな暑い日などは「外さ出はいしな、カグランケ起こへばまいねはんで」(外に出てはいけない、日射病になるといけないから)とよく言われたものだ。
「カグランケ」とは日射病のことである。漢字に直すと「霍乱気」。そして、日射病のことを特に「鬼の霍乱」と言ったりするが、今の若い人はそんな言葉を使わない。
「カグランケ」をしばらく津軽弁だと思っていた、しかし、そうではなく「鬼の霍乱」のことだと知ったのは、青森から東京に出てきて大学に通い始めてからだった。
日射病は、外に出て直接強い日差しを浴びて起こる症状のことだが、熱中症は外に出ないでも起こる。その熱中症対策として、テレビやラジオではクーラーの効いた部屋で過ごすよう異口同音に言って注意を促す(特に弱者老人に)。決して、窓を開け放して風を入れろとは言わない。今や家にクーラーがあるのは当たり前という前提で言うその物言いが、どうも耳に障っていけない。
『徒然草』は、「家の作りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居は堪え難き事なり」(第55段)という。
もし私が将来家を持つとしたら、徒然草に言うような家にしたいとずっと思ってきた。そして念願かなって、現在、私はそのとおりを実践している。こんな酷暑の夏に、クーラーがなくても平気で過ごせる家に住まうことができるのはなんて幸せなことと、そんなふうに思います。


【温泉】水晶苑。
大きな栗畑氏と5局打って5連敗。これまでになかった惨敗を喫し、意気消沈しています。何をどうやっても勝てる気がしません。筋悪のヘボ碁ここに極まれり、です。


【タイムラプス】7月30日(月)5:34〜7:59の伊豆長岡の空。36秒。

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