いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

後継のなき三代目開襟シャツ(あ)

三島・大場の病院で定期検診。体重は標準値を保ったが、HbA1c値が0.2ポイント上がった。このところ、暑い暑いと言って梅ジュースをガバガバ飲んだせいかもしれない。
梅ジュースは大量の氷砂糖を溶かしてますからね、飲むんだったらビールの方がまだいいかもしれませんなんて、(主治医)先生、そんなこと言ったら、ビールをガバガバ呑んじゃいますよ。


【写真】大仁商店街の椎茸屋さん。

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先祖代々の墓を守る青森の実兄に供物を送る。昨年は「まごころ市場」の干し椎茸を送ったが、昨秋この店を知ってから、今年はこの店の干し椎茸を送ると決めていた。
それで今日、水晶苑の帰りに立ち寄る。店に入ると、奥の机で手持ち無沙汰ふうにしていたご主人らしき人が「いらっしゃい」と顔をあげた。
「ここのお店は初めてです。椎茸を青森に送りたいと思って来ました」と言うと、「あのう、うちは今年から椎茸をやめたんですよ。買いに来るお客さんがいないもんだから。申し訳ありません、今はお茶だけ扱ってます」とのこと。
そうですか、ではさようなら、と店を出てもよかったが、なぜか知らないが、どうしたってこの店で買いたいという気分がふっと湧いた。
お世辞にも繁盛していると思えない(失礼)のは、一瞥すれば判る。このご時世、椎茸、お茶、海苔だけで個人経営が成り立つはずもない。商店街の数軒駅寄りのおもちゃ屋も数年前に店を畳んだ。かつて繁盛しただろう大仁商店街は、今は廃れる一方だ。
それにしても、なぜこの店で買いたいと思ったのだろう。それは、ここ大仁商店街にかつての華やかなりし頃のノスタルジーを感じさせる建物がまだ残っているということ、そして商店街の活性化に向けて地元の人が汗して頑張っているということがあるのかもしれない。
職場が大仁で、入る温泉も大仁で、囲碁を打つのも大仁で、摂る昼食も大仁でと、こうしてどっぷり大仁に浸かってみれば、情が移るというか、どんどん大仁が好きになってくるのです。
「そうですか、椎茸はやめちゃいましたか。それは残念。ではお茶にします、お茶をください」
「どれがいいですか? どれもおいしいお茶ですよ」
どれがいいと言われても、お茶を淹れて飲む習慣のない私には皆目見当がつかない。真空パックされたお茶が10種類ほど陳列ラックに並び、左側から右側へ値段が高い順になっている。左のいちばん安いのと右のいちばん高いのとでは倍以上の差がある。どれもおいしいお茶なら、どれも同じ値段でよかろうものを、値段に差があるのは、それなりになにがしかの違いがあるからだろう。試飲の用意はないようなので(試飲したところで私に茶の違いなど判るはずもないが)、ここは店の値踏みを信用することにして、中ほどの順の2種類を詰め合わせてもらった。
訊くと、ご主人は三代目で、後を継ぐ者がいないから店は私の代で終わりだと言う。そうか、後を継ぐ人がいないか。お茶だけじゃやっていけないものね。これも時代の流れで致し方がないか。
詰め合わせを箱にセットしながら、「昔は、お宅様の方まで車で配達に行ったものですよ」と昔を懐かしむご当主の肩が、やけに寂しげでした。


【温泉】水晶苑。
大きな栗畑氏と3子置いて4局打つ。2連敗したあと2連勝。高校野球静岡県予選決勝の試合をテレビで見ながらの碁で、これがまた島田商業対常葉菊川の決勝戦が目の離せない熱戦だったせいか、栗畑氏は盤面の攻防に集中できないようだった。リードしていた島田商業があと一歩のところで甲子園を逃した瞬間、島田商業を応援していた栗畑氏が、らしからぬ敗着をして勝利が私に転がり込んできた。いやあ、碁は最後まで打ってみないと判りませんね。


【タイムラプス】7月27日(金)5:12〜7:51の伊豆長岡の空。39秒。

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