いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

椿の実割るる力を蓄へて(あ)

職場のタイムカードの横にノートがあって、それには毎日の解錠と施錠の記録が記されている。
今日、たまたまそれに目を落として驚いた。ある日の解錠が4:55とあり、また別のある日の施錠が22:20となっていた。
いや、仕事が遅くなって夜10時過ぎまで学校に残ることもあると聞いたことはあるが、朝の、しかも5時前にすでに出勤している職員がいるとはびっくり。他の中学校もみんなそうなんだろうか。
先生の持ち時間割を見ると、1日5時間授業もざらにある。しかも、うちの場合ノーチャイムだから、授業を終えて職員室に戻り、冷蔵庫の麦茶を一口含むか含まないかくらいで、すぐまた次の授業に向かう。昼は給食をクラスで一緒に摂り、放課後は部活動に顔を出す。テストの採点をするのはたぶんその後だし、成績処理もその後だ。ここに生徒指導の事案が生じれば最優先で対応しなければならない。毎日ギリギリの状態でやっている中で、行政からいじめなどのアンケート調査があったりしたすると、授業の準備をする間もない。
加えて出張の代打で自習監督に当たれば貴重な空き時間も食われる。そうなれば当然、授業の準備は家ですることになるし、外に出せない個人情報が絡んだ処理は朝早く出勤してやるしかない。
朝5時前出勤なんて、どう考えても異常です。まさにブラックもブラック、黒洞洞のブラックです。こんなのでよく病気にならないなと思うくらい、中学校の先生の仕事はきついものがある。
今日、2校時の音楽が始まる前の休み時間に、音楽の先生と話をした。音楽の先生は「ビッグマム」の異名を持つパワフルな女性だが、合唱コンクールまで全クラスの合唱を指導し、それが終わればすぐまた卒業式に向けての歌の準備をしなければいけないから、一年中休む暇がないと言っていた。本音だろう。
この先生も、放課後は吹奏楽部の指導をし、朝早く出勤して一学期の成績処理をしたのだろうか。やっと成績をつけ終わったと太い息を吐き、マイボトルに口をつけ、フェイスタオルで汗をぬぐった。私は、先生の日頃のご苦労を知ってなお、年中歌声が響く学校っていいですね、と励ますつもりで言ったが、ビッグマム先生は、それを励ましと受け止めてくれただろうか。


【写真】庭の椿の実。

f:id:jijiro:20180712073902j:image
赤い椿の方に実が生った。生ったのはこれだけで他には見当たらない。隣の白い椿にも見当たらない。咲いた花の数からしたらもっと実が生ってもいいはずだが、なぜか実はこの2個しかない。椿油を作ろうにも2個じゃしょうがない。


【温泉】一二三荘。
昨日10尾ほどいた水槽の鮎が、今日は3尾に減っていた。泳いでいるのは小型のばかり。大きいのは開きにされちゃったかな。


【タイムラプス】7月11日(水)5:05〜7:28の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216836783174070/