いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

皺の手の煙から出で鮎焼けり(あ)

サッカーW杯日本対セネガル戦をテレビ観戦。
先制されて追いつき、先行されてまた追いつきの引き分けは、見ていてハラハラ、ドキドキ、ワクワクの連続だった。
2戦を戦って、負けなし1勝1分けの勝ち点4は出来過ぎ。俄か仕立ての西野ジャパンではあるが、正直言ってここまでやれるとは予想していなかった。もちろん、嬉しい誤算である。
決勝トーナメント進出は次のポーランド戦の結果を待たねばならないが、長友佑都が言っていたように、側から見ていてもチームが一つにまとまっている気がするので、ポーランド戦への期待はいや増して大きくふくらむ。
今日の試合で印象に残ったのは、ボランチに入った柴崎岳。乾貴士の同点シュートは言うまでもなく、その前の長友佑都の絶妙のトラッピングも素晴らしいものではあったが、さらにもう一つ巻き戻して、長友佑都へロングパスを出した柴崎岳の判断をも、ここは讃えてしかるべきところでしょう。相手ディフェンダーの裏に蹴ったあの一本が日本の同点弾を生む起点になったのだから。
試合後のインタビューで柴崎岳は「佑都さんが(サイドを駆け)上がるのが見えた」と言った。その長友佑都の足元にピンポイントでロングパスを蹴る技は、今の日本代表の中では彼以外に持ち得ない。
また、大迫勇也が空振りして勝ち越しシュートを逃した後半の決定的シーンでも、その走り込みにパスを送ったのは、これまた柴崎である。みちのく出身の無口な彼は、冷静にピッチ全体を見る目を持っている。きっとポーランド戦でも決定的シーンを演出してくれるだろう。それだけのことができる選手だと、今日の試合を見て確信した。


【写真】鮎の塩焼き。

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一二三荘の帰り、ホッケが残ってないかといつもの魚屋に寄った。ここの魚屋のホッケは大きく、油が乗っている。開き1枚550円だが、それくらい払っても損はないと思うくらい旨い。大量仕入れのスーパーのやせ細ったホッケとはワケが違う。
前回行った時に「売り切れました」と言われ残念な思いをしたので、今日はどうかと覗いてみたら、あった。「よかった、今日はあった、ホッケもらおうかな、一枚ください」と言ったら、旦那さんと奥さんが「ありがとうございます」と声を揃えて言ったものだ。
とても気の合ったご夫婦で、行くといつも鮮魚のようなピチピチした笑顔を見せてくれる。だからだと思うが、車で買いにくるお客さんが絶えない。一二三荘へ行くときにこの魚屋の前を通るが、店にはいつもお客さんの姿がある。
それで、今日は小さなトロ箱に敷いた氷の上に、鮎が2尾あった。鮎とは珍しい。ここの魚屋で鮎を見るのは初めて。狩野川のものか、はたまた養殖か。訊こうと思って喉まで出かかったがやめた。トロ箱の幅が鮎のサイズにぴったりだったのと、そのトロ箱に入っていた鮎ならば天然のはずがないと読んだから。「いえ、養殖です」と旦那さんに言わせるのは何となく気が引けた。
鮎に塩をふってコンロにかける。うちでは魚の旨味を出すためと言い訳して、魚は焼き網をコンロに乗せて焼く。本当は炭をおこして焼きたいところだが、そこまで大掛かりな手間はかけない。こうして焼けば脂がジュッと垂れて煙がもうもうと部屋に充満するのを承知でやる。そういうことが平気でできる隙間だらけの家だからやる。
味ですか? そりゃもう鮎ですから。香魚ですから。今が旬ですから。推して知るべし。
ホッケは冷凍庫で次回に出番を譲ります。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】6月25日(月)5:05〜7:25の伊豆長岡の空。34秒。

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