いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

漁港朝市やジンダゴ梅雨晴れ間(あ)

【写真】ジンダゴ(左)とマイワシ(右)の干物。

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久しぶりに沼津・内浦漁港の朝市を覗いた。去年の9月3日以来だから9ヶ月ぶり。へええ、そんなに行ってなかったんだ。
朝市には8時半過ぎに着いたが、出ているテントは6張と、これまででいちばん少なく客も閑古鳥。梅雨どきということで、雨を嫌って出店を控える店が多かったのかもしれない。実際、今朝方はぱらっと来たしね。
朝市に行けばいつもアジの干物を買う店は今日もテントを出していた。が、品数が圧倒的に少ない。トロ箱にはアジの干物が2枚しかなかった。言えばワゴン車から新しいトロ箱を出してくれそうな気がしたが、わざわざ出してくれたのに少ない数を買ったのでは申し訳なかろうと、いっそ何も買わないことにして黙って通り過ぎた。
通り過ぎたが、その先にはもうテントはない。引き返して別の干物屋のテントに顔を突っ込んだら、「ジンダゴ」という見慣れない文字があった。試食用に焼いたのをつまんだら、おっ、こいつは酒の肴にもってこいの味で、イケる。
豆アジの大きさだが豆アジではない。どこかで見たことがある顔つき体つきだなあと思いながら、「ジンダコって何ですか?」とテントの人に訊いてみた。そうしたら、「大きくなると骨が硬くなるけど、小さいうちは骨も柔らかくて旨いよ。フライパンで、油を引かないでそのまま焼いたりして食べるよ」と、その調理法を言う。
質問が悪かった。アジを指差しながらアジって何ですか、と訊いているようなものだ。訊かれた方は、そりゃ返答に困るわな。
フライパンでそのまま焼くなら手間はいらない、一つもらおうと1パック買う。300円。1パックじゃ寂しかろうと、ついでに隣にあったマイワシも買う。こっちは1パック250円。小銭入れを出して払おうとしたら、「500円でいいよ」とまけてくれた。朝市はこういうおまけがあるからいい。
バイクに戻ってiPhoneで「ジンダゴ」を調べたら「ジンダコ」と出て、沼津あたりではヒイラギの子をそう呼ぶのだと知った。そうだ、あの顔はヒイラギだ。かつて神奈川で某団体のキス釣り大会の船に乗ったとき、しつこいくらいに釣れて、その度にリリースしたあの魚の子だった。
大きくなったヒイラギは骨が滅法硬く、食って不味くはないが(釣りを始めた頃に一度煮付けて食ったことがある)、その硬い骨と表面のぬめりが難で調理するのがためらわれた。でも、骨が柔らかい子っこのうちに干したのを焼いて食うと、これは立派な酒の肴です。スーパーや魚屋ではまず扱わない珍味です。何となく駿河湾の潮の香がして美味です。ああ、もう1パック買ってくるんだったなあ。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】6月24日(日)6:22〜8:16の韮山方面の雨空。28秒。

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