いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

石段にさつきの這へば踏み残す(あ)

夏本番を控えて、庭はいよいよ緑を濃くしている。
ムクゲは隣家の玄関を見えなくするほどに葉が茂り、サルスベリもムクゲの枝に絡まるところまで緑を伸ばしている。
梅の枝はぼうぼうに伸びるに任せ、5年前に植えたプラムの苗は、今や隣の枇杷の丈を超えるまでに成長し、それでなくても日当たりの悪いミニ菜園に葉陰を広げている。
日照が悪いのに加え、連作障害を起こしたらしいミニトマトの苗は、植えて一ヶ月以上経つのにやせ細ったままで一向に大きくならない。こうなればいよいよ庭のミニ菜園を潰して、ベランダでのプランター栽培に切り替えることも考えねばなるまい。
伸び放題のアケビも悩ましい。切って日照を確保するか、そのまま残して秋の実を楽しむか。
アケビの植えてあるところは、元々ピンコロ石を敷き詰めて小洒落たガーデンテラス風に造園しようとしていたところだが、予算の折り合いがつかず時間もなく、造園は頓挫したままになっている。で、アケビもそのまま伸び放題になって、蔓はとうとう屋根を這い上って2階デッキに迫る勢いである。
裏の2本のゲッケイジュは、日当たりが良くないながらも健気に成長し、隣家のリビングの目隠しになっている。が、下草が、こっちは目を覆いたくなるくらいひどい。お隣さんの手前、なんとかせねばと思うが、思うだけで行動が伴わない。
爽やかな新緑の季節とは聞こえがいいが、この時期の我が庭は、かように上からも下からも横からも、緑に覆われてむさ苦しいことこの上ないのである。
草を刈らねば取らねばと思っているところへ、先日、「父の日」プレゼント用にとYahooショップから電動草刈機の案内があった。で、購入を考えた。そのことをブログに書いたら、購入はよく考えた方がいいと川崎市に住む実姉からメールをもらった。
実姉はボランティアで地域の草刈りに駆り出されたりして、そこで電動草刈機を実際に操作する人を見るという。実際の操作を見てのアドバイスだから、説得力がある。なるほどそういうものかと、しばし購入を思いとどまることにした。
というわけで、草取りはそのうちやるけど、やり方は結局これまでと変わらない手に鎌の中腰スタイルになるのは、まあ、しょうがねえ。
茨木のり子の詩『六月』の
「どこかに美しい村はないか
 一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
 鍬を立てかけ 籠を置き
 男も女も大きなジョッキをかたむける」
と行こうじゃないか。


【写真】アプローチ石段のサツキ。

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ドウダンツツジの下蔭から這い伸びたサツキ。いつの間にか玄関アプローチの石段まで達していた。葉に勢いがあるから、これからまだまだ伸びそうだ。
一方、この石段の反対側に植わってあるサツキは、そっちは今にも枯れそうなしょぼい枝に二つ三つ紅い花をつけている。そのうち枯れるだろうと見ているが、毎年しぶとく花を咲かせていて、それはそれで頑張れよと声をかけたくなる。


【温泉】一二三荘


【タイムラプス】6月1日(金)5:25〜7:44の伊豆長岡の空。34秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216504282581763/