留守家にぬつと泰山木の花（あ）

「カメさんデー」というのがある。よく利用するスーパーで、毎月6のつく日（6日、16日、26日）をそう呼ぶ。65歳以上の人がこの日に買い物をすると1割引になる。
今日、一二三荘の帰りに寄ったら店内放送で「今日はカメさんデー」だと案内していた。そういう日があることは学童の仕事をしているときに知った。学童では毎日の大量のおやつの買い出しにスーパーを利用するが、買い出し係のスタッフが「今日はカメさんデーで混んでいた」と口にするのをよく聞いたものだ。それで「カメさんデー」のことは知っていたが、カメさんが65歳以上の人を言うところまでは思い及ばなかった。
それが今日、スーパーの店内放送を聞いて、おっ、俺ってカメさんじゃんと気づいて早速カードを作った。年会費500円を払うとしても、月3回の1割引は大きい。
そうか、私もそういうサービスを受ける年齢になったんだな。1割引で買い物ができるのは嬉しいけど、そう考えるとなんか寂しい気もする。でもそれが現実なんだな。年を取るとはそういうことなんだ。
この前還暦を迎えたばかりだと思っていたら、あれからもう5年経っていた。そういうふうにして古希もあっという間にやってくるんだろうな。なんて、古希が確実にやってくるような物言いだが、確実にやってくる保証などどこにもない。いつ、ころっと逝ってもおかしくない年齢なのだ。そのことを自覚しなくてはいけない。

【写真】泰山木の花。

f:id:jijiro:20180527075249j:image
かなり大ぶりで花径は20cmほどもあり芳香を放つ。3軒北隣の庭に咲いている。泰山木を庭木にしている家は、私の知る限り、界隈ではこの家しかない。
この家は別荘として使われているようで、たまに車が駐まっていたりするが、家主の顔を私は見たことがない。家主も泰山木の花のように鷹揚な方だろうか。