いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

汗ばみて描く生徒の絵の強情(あ)

今日、学校教育課に電話して、夏休みの学童の日々雇用の件を断った。
話があってから一週間ばかり考えたけど、もっと自分の時間を大事にしたいという気持ちを優先することにした。
今の仕事は楽しいけれど、給食後の午後に、立ちながらふっと睡魔に襲われて倒れそうになることがあるんだよね。朝4時に起きるとはいっても夜9時には寝てるから睡眠は足りている。体がきつくなっているのかなあ。
そんなこともあって、この夏休みは無理をしないで体を休め、時間を好きに使うことにしました。


【写真】ホワイトボードの絵。

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我が特支学級の教室にあるのは黒板ではなくホワイトボード。
今日の国語の時間に宮澤賢治の『注文の多い料理店』を皆で読んだが、そこに登場する「山鳥」と、格好が似ている「キジ」との画像を担任の先生がホワイトボードに並べた。すると、一人の子が、「ああ、これ、この前見た、自転車で◯◯んちへ行くときにいたよ」と反応し、そのとき一緒にいたという◯◯んちの子も「そう、そう」と相槌をうつ。
その子たちが見たのはたぶんキジだろう。キジはこの辺でよく見かける。この前の中伊豆での職場体験の帰り道でも近くで鳴き声を聞いた。
こんな具合に、住んでいるすぐ近くでキジの鳴き声を聞いたり、実際に姿を見たりするのって、子どもたちにとってはとてもいい経験になるんだろうな。子どもを育てるにはこういう環境がいいと言うつもりはないけれど、しかし、子育ての環境としてあえて自然に囲まれた地方を選ぶ若いご夫婦もいるのは確かで、それはそれでそう思う気持ちは判らなくはない。
授業が終わった休み時間に、まだホワイトボードに張られていた画像を見ながら、私がマーカーペンでキジの目玉と顔を描いた。すると、「目が大きすぎる」と注文をつけながら割り込んできた子が、私に代わってキジの絵を描き出した。
それで、私がトイレから戻ってくると、絵はこんな具合になっていた。この子の描く絵は独特の世界を持っていて、私は好きだ。たぶんここまで描くのに5分もかかっていない。ほんの短い時間にここまでささっと描けるのはすごいと思う。
この絵は次の授業までに本人の手で消されたが、消すのがもったいないと思うほどの出来映えである。写真が間に合ってよかった。
この子が絵を描いている姿を見ていると、描くのが楽しくて仕方がないという気持ちがビンビン伝わってくる。私も絵を描いて楽しいとは思うけど、この子みたいに芯から楽しんでいるかと言えば、そうとも言い切れないところがある。純粋に楽しめるって、一つの才能だよなあ。憧れるけど、きっと私には真似ができない。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】5月21日(月)5:11〜7:30の伊豆長岡の空。34秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216413937963204/