いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

腰掛の朽ちてさつきの庭の中(あ)

「2020年東京パラリンピックでメダルを狙う新星が、地元で快走を見せた」という記事が目に留まった。今日の静岡新聞デジタル版である。
静岡国際陸上で男子障害者100メートルに出場して優勝した選手の名に見覚えがあった。顔写真はサングラスをかけていたからよく判らなかったが、左肘から先がない姿は紛れもない彼だった。
2年前、非常勤講師をしていた高校で彼のクラスを教えた。明るく朗らかでクラスのムードメーカーだった。授業を進める上で何度彼に助けられたことか。配ったプリントもきれいに折りたたみ、教科書も辞書も器用にめくる。まるでハンデを感じさせなかった。
今会えば、たぶん彼は私のことを覚えていないだろう。でも、私は彼のことをはっきり覚えている。それだけインパクトのある子だった。
優勝おめでとう。高校でサッカー部だった彼は大学から陸上を始めてまだ1年。伸びしろは十分ある。2年後の東京パラリンピックではその頑張りを注目して見ているからね。


【写真】庭のベンチ。

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前のオーナーから譲り受けて5年になる。譲り受けて以来ずっと雨ざらしにしていたら、端から朽ちかけてきた。
置き場所がなくて今のところに置いてあるが、本体はまだまだ頑丈で、腰かけてもグラグラしない。これまで日曜大工でノコギリを挽くときの台にしたり、孫たちのままごとの作品を置いたりするのに使ってきた。
朽ちかけてきてはいるが、草取りをしない荒れた庭の風景にどこか溶け込んでいるようで、妙に愛着がある。いずれ朽ち果てるとしても、それまではここにこうして置いておこう。


【温泉】一二三荘。
私より前に湯に浸かって私より後から出てきた人が、手に黒いバッグを持っていた。
この人は前に一度会っている。そのときは私と入れ違いで風呂場に入ろうとしたところで、今日と同じ黒いバッグを手に持っていた。そのバッグをどうするのかと脱衣所から見ていたら、風呂場の窓を開け、外にバッグを置いたものだ。
バッグの中にはよほど盗られてはいけないものが入っているらしい。そんなに心配なら女将さんに預ければいいのに、自分の目の届くところに置いておかないと不安でしかたがないというふうに窓の外に置いた。それで記憶に残っていた。
過去によほど痛い目に遭ったのだろう。それ以来、人を見たら盗っ人と思えと心に刻んだのかもしれない。むやみに人を信じるのもどうかと思うが、あまりに疑心暗鬼に取り憑かれて生きるのも窮屈だろうなあ。私は人に騙されてものほほんと暮らす方が性に合ってるかな。まあ、程度によりけりだけど。


【タイムラプス】5月9日(水)5:22〜7:34の韮山方面の雨空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216324671811606/
雨空の撮影は今日で3日連続。奄美は一昨日(5/7)梅雨入りしたというが、なんだかこっちも梅雨入りしたような雨模様が続く。