いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

故郷はここと定めて葱坊主(あ)

木曜の国語の時間を書写に当てることになった。
教えるのは去年と同じメンバーだから、改めて新しい何かをすることはなく、言ってみれば部活の書道部のような授業形態になるだろうか。
それで今日、久しぶりに朱墨で手本を書いてみた。書いたのは「以和為貴」の四文字。これは今年度の学級目標として子どもたちが考えたもの。いや、子どもたちから出てきたのは「なかよし」とか「協力」とかいう言葉だったが、それを何か格好いい言葉に置き換えようと担任が提案して、聖徳太子が唱えたとされる「和を以て貴しと為す」というこの言葉になった。
ところで、この聖徳太子、実は存在しなかったという説もあるのだとか。研究者の大山誠一氏が、聖徳太子の業績は『日本書紀』で創作されたものという研究成果を発表したのが発端で、その説が学会で定着し始めたのだそうだ。それで今の高校の教科書には「推古天皇の甥の厩戸王(聖徳太子)」と括弧付きで記載されているとのこと。
そういえば、ビッグコミックに連載された「天智と天武」(中村真理子・画)は、中大兄皇子と中臣鎌足が暗殺した蘇我入鹿が実は聖徳太子だったという設定だったっけ。
「いい国作ろう源頼朝」の鎌倉時代も、1185年が始まりだと変わったし、端正で凛々しいあの頼朝の肖像画も教科書から消えた。足利尊氏像も消えた。歴史にはまだまだ判らないことが多い。過去の歴史に限らず、現代という時代もまた判らないことだらけだ。判らないことだらけの中で我々は生きている。そして、こうしている今も歴史は新たに刻まれていく。だから歴史は判らないことだらけなのだ。


【写真】ネギボウズ(葱坊主)。

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去年の暮れ、カミさんが冬鍋用にと泥ネギを束で買ってきた。それをミニ菜園の端っこに埋めて、ちょくちょく引っこ抜いて料理に使っていたが、抜き切っていない4本がこうしてネギボウズになった。
ネギボウズは食えないとばかり思っていたが、食うと意外に旨いらしい。天ぷらは定番なのだそうだ。春の天ぷらといえばフキノトウだが、ネギボウズはフキノトウほど苦くなく、ほんのり甘みも感じられると、あるサイトで紹介されていた<https://matome.naver.jp/odai/2142852614069173301>。
天ぷらの他にも、ネギ炒め、ゴマ和え、スパゲティ、味噌汁などなど。ほう、では一つ私もやってみますかな。


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】4月16日(月)5:10〜7:58の伊豆長岡の空。21秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216145212525236/