いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

天守閣四方八方桜桜(あ)

呑兵衛夏旅行のメンバー4人で花見。毎年桜の季節に神奈川の名所をあちこち巡って桜を愛でる。というか、花見を口実に集まって呑む。
去年は横浜の金沢動物園で、今年は小田原城址公園。花見の後の呑み屋で、リーダーから夏旅行の大まかなプランが提示されるのが恒例だが、今年はいつもの5人のメンバーのうち一人欠けた。夏旅行にも早々と不参加を表明。ここへきて何か著しい心境の変化があったのだろうか。心配。
4人で天守閣を見学。入館料500円。ゆったりと階段を上る私の脇を、小さな男の子二人が、ダンボールで作った鎧兜姿で勇ましく駆け上がっていった。
小田原城址公園にはこれまで何度か足を運んでいるが、天守閣内をじっくり見学するのはこれが初めて。

内を見学して私が特に目に留めたのが歴代当主の筆跡。書いてある内容はパネルの活字に頼るしかないが、その筆跡は見事というほかはない。幼少の頃よりよほど書の手ほどきを受けたに違いない。墨の潤滑や、字形、その他章法など、どれをとっても目を見張るものばかり。
私も中学校で書写を教える端くれとして、こういう具合に字を書いてみたいと思わないでもないが、まあ、どう逆立ちしたって無理だな。
そんなことを思いながら順路に従って天守閣内を一渡り見学して外へ出る。外の広場では、今度は市女笠を纏った女の子が数人、天守閣と桜を背景に記念写真に収まっていた。伊豆の桜は大概散り始めて葉桜になりかけているが、小田原城址公園はかろうじて今日が満開。花見にギリギリ間に合った。
1時間半ほど花見を楽しみ、城堀を渡って「だるま本店」を目指す。ここは私が湯河原時代に何回か宴会で利用したことのある店で、小田原といえば「だるま」というくらい名の知れた老舗である。先日、どこかいい呑み屋はないかとリーダーに訊かれ、私が勧めた店だった。
が、店の前に立つと、いかにも時代がかった店構え。抱いていたイメージと異なったらしく、しがない一般庶民にはちと敷居が高いと判断したリーダーは、みすぼらしくていいからもっと身の丈にあった大衆酒場でいいと提案する。そこで私が、確か駅近くの裏路地にそれらしい一角があったはずと、これまた湯河原時代の記憶を呼び戻して皆を導く。そして車の入れない鉤型の路地を見つけ、足を踏み入れると、おおここだここだ懐かしいと、28年前の風景がたちまち蘇ってきた。
通りを「おしゃれ横丁」という。どこがおしゃれなんだと思えるような通りだが、おしゃれと言わないことにはションベン臭くて叶わない、といったところだろうな。
呑み屋は「オハシ」。一人4,000円でたっぷり呑んで食えました。

【写真】小田原城址公園の桜。

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【タイムラプス】4月2日(月)5:46〜7:56の伊豆長岡の空。32秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216031901052520/