いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

蜥蜴出づ里に馴染める人多少(あ)

午前中、庭の手入れをしながら(と言っても、ミニ菜園の草をむしったくらいだが)宅配便を待つ。通販で書道半紙を2箱(1箱1000枚)買い、それを今日の午前中に届けてもらうようお願いしていた。これを来年度の書写に使う。
書道半紙はクール宅急便のトラックで届いた(なぜクール宅急便なんだろう)。届いて間もなくカミさんからメッセージが入る。小田原で孫を拾って伊豆へ向かうって、えっ? 孫が来るのは明日じゃなかったの? それじゃ囲碁サロンに顔を出せないじゃん。
で、今日は囲碁サロンを諦めて、溜めに溜めた『ビッグコミック』の「自炊」に取り掛かることにした。全部で7冊。やろうやろうと思いながこれまでなかなか時間が取れず、ずっと放ったらかしにしてあった。孫が来て突散らかされる前にPDF化しなくっちゃ。
1冊をPDF化するのに20分ちょっとかかる。7冊分でざっと2時間半。こんなことをして後で読み返す機会があるかというと、そんな機会はまずない。だったらこの2時間半は時間の無駄のような気もするが、もしかしたら、あの時のあの漫画をもう一度読んでみたいと思う日が来るかもしれないと思って、シコシコPDF化している。
いつまでこんなことを続ける気なんだろうと思いながら、『ビッグコミック』の発売日になるとコンビニまで買いに行き、読み終わったらPDF化してハードディスクに保存している。ここまで来たら途中で辞めるわけにはいかないという意地みたいなものもある。
『ビッグコミック』は今年で創刊50周年になる。ほう、もう半世紀にもなるのか。昔はコミックといえば、『少年マガジン』とか『少年サンデー』とか、大抵少年向け週刊雑誌がほとんどだったが(少女向けだと『少女フレンド』『マーガレット』か)、『ビッグコミック』の登場によって大人が読んでも楽しめる漫画が世に普及した。
続けて創刊された『ビッグコミックオリジナル』には「三丁目の夕日」や「あぶさん」の連載があり、当初は『ビッグコミック』よりも、私はむしろ後発の『……オリジナル』の方を好んで読んでいた。
『……オリジナル』には昔馴染んだ「釣りバカ日誌」が今も連載されており、本当は両誌を読みたいが、読む余裕がない。それで今は購読を「ゴルゴ13」の載る『ビッグコミック』の方に絞っている。
読み方も変わってきた。最近は、風景の描き方に目を止めるようになった。そうなったのは自分が風景画を描き始めた影響があるのは明らか。ストーリーだけ追えば、風景画の一コマなんて読み流される最たる画だが、「ゴルゴ13」にしろ「空母いぶき」にしろ「はっぴーえんど」にしろ、とにかく風景画のうまさにはいつも感心させられる。たった一コマの風景を描くのにどれだけの時間を費やしているのかと、それを見るたびに思う。私も頑張らなくちゃと刺激をもらう。
それにしても思うのだが、漫画の一コマの風景画が、いわゆる美術館に展示されるような美術品扱いを受けないのはどうしたものか。どこが違うのか。漫画の風景画は、どうせ漫画の一コマに過ぎないし、うまくても所詮漫画だからと低く見られる嫌いはないか。そのあたりがどうにも不当な扱いを受けているようで、私には面白くない。漫画の一コマの風景画だって、そこだけ単体で見れば立派な芸術作品だと思うのだが。
【写真】トカゲ第1号。

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今年見る最初のトカゲ君。
鉢植えのイチゴの水遣りに、玄関脇の蛇口から水を出そうとしたら真下でかすかな音がした。それで、水受けの鉢の底に目をやったら、そこにトカゲがいた。
毎年、鉢底に落っこちるトカゲがいる。落っこちたが最後、トカゲは自力では鉢を這い上がれない。そのまま放っておくと干からびてしまうので、このアホなトカゲのために棒切れを差し込んで逃げ道を作ってやる。これも毎年のこと。

【タイムラプス】3月31日(土)5:55〜8:02の伊豆長岡の空。31秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216014959829000/

【歩数】1,437歩。