いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

淡紅の椿の雨の朝湯かな(あ)

【写真】庭のピンクの椿。

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庭には赤、白、ピンクの椿が植わってあって、このピンクの椿がいちばん花を咲かせている。赤と白はまだ蕾。でも、いずれ咲くにしても数はこれほど多くはなく、ポツリポツリと数える程度。
ピンクの椿はちょうど浴室の目隠しの役目をなしていて、この下は3mほどの崖になって東側隣家の畑に接する。雨雲に覆われて霞む遠くの山を越えたあたりが韮山反射炉。
昨日と今日は出勤前の朝風呂で、浴室からこの椿を眺める。きれいなピンクとは言えないが、それでもたくさんの花に囲まれて湯船に浸かるのは悪くない。
ただ、この椿、写真には見えないが、つる草に絡まれて上部がカツラを被ったような状態になっている。去年そんなつる草を根元からいくつか切ったが、切り残したのが冬を越していた。
庭の手入れをしなくてはいけないと思いながら、ここずっと忙しい日が続いてしばらく手をつけていない。去年剪定した庭木の枝も縁側の前に放ったらかしだ。
庭に憧れて今の家を手に入れたが、手に入れても手入れしない庭は、やはり見ていて見苦しい。見苦しいと思うのが自分だけならいいのだが、そういう庭は隣近所の景観を損ねることになるから、自分さえよければそれでよいというわけにもいかない。近所付き合いを円満にするにはそれなりに身なりを整えないといけない。
それは判っているのだが時間がなくて……というのは言い訳。やろうと思えばいくらだって時間が取れるでしょう。土曜の囲碁サロンに顔を出さなければいいだけのことでしょう。絵を描く時間があるんだから、その分を庭の手入れに回せばいいでしょう。
いえいえ、それだけはどうかご勘弁を。せっかくの老後の楽しみを奪われたくはありません。ああ、庭いじりが老後の楽しみだったらよかったのになあ。
今日は啓蟄。これまで土の中で出番を待っていた虫どもが、これからもこもこ顔を出す。併せて庭のフキノトウもワラビも顔を出す(ここはワラビ山と呼ばれるくらいそちこちにワラビがうじゃうじゃ生える)。鳴き方の下手くそだったウグイスもうまく鳴けるようになって爽やかな朝の目覚めを誘うだろう。
そんな自然に包まれた生活は長年の憧れであったし、今それを実行できている満足はあるのだが、だからといって庭をジャングル状態にしておくわけにもいかないところが悩ましい。
人里離れた山奥で仙人のような生活をするのは好みではない。温泉に浸かり、碁を打ち、旨し酒を呑み、絵を描く。駅へ歩いて電車に乗ればかつての仲間に2時間で会える。ドクターヘリの飛ぶ病院も近い。これ以上何を望もうかというくらい恵まれた環境で暮らしている。その幸せを噛みしめる毎日である。
ただ一つ、庭の手入れさえ除けば。

【温泉】一二三荘。
4日ぶりの一二三荘。土曜は水晶苑、日曜は三浦マラソン、月曜は雨で内風呂。一二三荘の湯に浸からなかったのはたったの三日だけだけど、しばらく浸かっていないような気分になるくらい、今は一二三荘の温泉に、それこそどっぷり浸かっている。

【タイムラプス】3月6日(火)6:07〜7:30の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215770010585422/

【歩数】5,832歩。