いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

北窓を開くあなたに会ひたくて(あ)

今日の5、6校時に1年生の「認知症サポート講座」があった。昨年も一昨年も1年生を対象に実施されたという。
WHO(世界保健機構)の定義によると、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が7%を超えた場合のことを「高齢化社会」と言い、日本では1970年にこの7%のラインを超えた。また、高齢者の割合が14%を超えると「高齢社会」と言い、日本では1995年にこのラインを突破した。さらに全人口のうち高齢者が21%を超えると「超高齢社会」と言い、日本では2007年にこのラインを突破した。<https://www.minnanokaigo.com/enquete/E97318640/
そして現在はどうか。内閣府の統計によると、平成28年(2016)10月1日現在、総人口が1億2,693万人。うち65歳以上の高齢者人口は3,459万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は27.3%。これが2036年には33.3%になり3人に1人が高齢者になる。<http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_1_1.html
統計を見るまでもなく、現在の日常を見れば、どこもかしこも高齢者の感は否めない。ただ、今の歳に18年を積む頃には3人に1人が高齢者というから、今以上に右を見ても左を見てもお爺さんお婆さんだらけになるわけですね。このまま推移するとそういう社会は確実にやってくるのだが、その時の日常風景がどうなっているかは、正直言って想像つかない。
さて、問題は全ての高齢者が心身共に健全にお年を召される方ばかりならいいのだが、現実はなかなかそうは行かない。それが認知症。
今日の講座でいただいたパンプレット「認知症を知ろう」には、「『認知症』は、だれでも起こりうる脳の病気によるものです。高齢になるほど、認知症になる可能性は高くなります」とある。それによると、認知症には「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」とがあり、中核症状は、脳の細胞が死んでしまうことによって直接起こる症状のことで、これは治らない。しかし、「行動・心理症状」は、本人の性格や人間関係・生活環境、心の状態などによって出てくる症状(トイレの失敗、道に迷って家に帰れなくなってしまうなど)のことで、こっちは周りの人の助けがあればよくなるらしい。
そこで今から中学生に「認知症サポーター」になってもらおうという講座なのだが、聞いていて何だか中学生がかわいそうになってしまった。講座の終わりに、これで皆さんも今日から認知症サポーターですと締めくくったが、どれだけの人が、これは大変な社会がやってくると自覚したろうか。私も含めて、呑気に構えているところがありはしないか。せめて、認知症になる前にさっさと逝ってしまった方が世のため人のためかもしれないと思ったことだった。

【写真】校舎3階から見た富士山側の景色。

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晴れていれば左側に富士山が見えるはずだが、ここ数日は雲に覆われて見えない。
校舎3階は1学年4クラスが使っているが、教室は5クラス分あり、現在は余っている教室を教科共通の学習室として使用している。今日の写真はそこから撮った。
ベランダはたいてい南側に向けられるが、ここは北側に向けられている。それもこれも教室から富士山を眺めんがため。日当たりよりも景観を重んじた造りになっている。
写真中央から右側になだらかな丘陵が続く。それが田中山の尾根に繋がり、尾根を下ると浮橋地区になる。浮橋は、先日子どもたちと一緒に麦踏みに行ったところである。
なだらかな丘陵の裾に豆粒ほどの赤い屋根が見え、そこから一本上の坂を上ったところに我が家があるが、写真では雑木に隠れてよく見えない。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】2月27日(火)6:19〜7:40の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215695802890276/

【歩数】3,171歩。