いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ふくよかに梅ヶ枝揺する鳥の影(あ)

今日まで担任の先生は出張で不在。
4校時は美術だったが、時間になっても先生がやって来ない。どうしたのかなと職員室に確かめに行ったら席にいらっしゃらず、美術室に回ったらそこで普通学級の授業をされていた。
急な時間割変更でもあったのだろうか。もしそうなら担任に知らせがあるはずだが、担任不在で私の方にも連絡がない。
美術の先生が授業に来られないことが判ったところで教室に戻り、そのまま私が自習監督をすることにした。教室では子どもたち銘々がすでに前回の授業の続きをやっていて、正多面体の展開図をプリントした紙の裏に鉛筆の芯を擦り付けている。要はそうやってカーボン紙状態にし、展開図を上からなぞって画用紙に複写するわけだが、それを誰に指図されるでもなく黙々とやるからすごい。私はただその作業を見ているだけでいい。
この中学校はチャイムが5校時の予鈴の一度しか鳴らない。チャイムの代わりに、その日の日直が「起立、気をつけ、お願いします」の号令で授業が始まり、「起立、気をつけ、ありがとうございました」で授業が終わる。全ての授業でも集会でもそれが徹底して実践される。
今の中学校も御多分に洩れず、かつては荒れた時期があったという。その荒れ具合がどんなだったかは、先週訪問した中伊豆のNPO法人を取り仕切っておられる職員から伺った。その職員は当時、今の中学校に勤務されていたそうで、その時のことを懐かしそうに語ってくれた。詳しくはここに紹介できないが、相当なものだったらしい。
これではいけないと当時の先生方が地域の方々と一丸となって立て直し、今に至っていると聞く。チャイムが鳴らなくても時間になればちゃんと授業の準備をし着席して先生の到着を待つ。そういう習慣がきちんとできている。
なんと素晴らしい。私が今の仕事をとても楽しく思えるのは、こういった子どもたちの姿に接していられることも少なからずあると思っている。

【写真】梅に鶯(?)。

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一二三荘を出てバイクに跨がろうとしたら、梅に紛れて4、5羽の小鳥が枝を行ったり来たりしているのが見えた。鶯だろうか。
夕暮れにさしかかる頃合いで、はっきりとは見えないが、ちょっとふっくらしたボディは寒雀のようにも見える。画像を拡大しても羽の模様がよく判らない。メジロでないことだけは判る。一声鳴いてくれればそれと判断できるのだが、鳴かずじまいで間もなくどこかへ飛んで行ってしまった。
梅には鶯がふさわしいという先入観があるから、一瞬、鶯に見えたんだろうな。でも、どうしたって鶯のスマートな体型とは程遠い。やっぱり寒雀かな。

【温泉】一二三荘。
湯から上がったら三和土に女将さんがいたので、「昨日買って帰った鮎ごはん(1パック300円)を美味しくいただきました」と声をかけた。そして、「鮎ごはんは、昨日のようなお祭り(梅まつり)の時にしか作らないんですか?」と訊いてみた。
「そうなのよ、10月3日の例祭(大仁神社)とか昨日の梅まつりとか。あれ作るの大変なのよ。生の鮎を入れてご飯を炊き、炊き上がってから骨とかをきれいに取り除くの。中には取りきれない骨が残ったりしますけどね。昨日は200食作って大変だった」
そうか、生の鮎を使ってたんだ。すると昨日の鮎ごはんは冷凍保存していたのを使ったのか。それにしても、そんな手間暇かかるものとは知りませんでした。屋台でシャシャッと作る焼きそばとはワケが違う。ああ、次に鮎ごはんを食べられるのは10月3日か。う〜ん、忘れないようにしとこ。

【タイムラプス】2月19日(月)6:15〜7:53の伊豆長岡の空。24秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215618458196707/

【歩数】3,723歩。