いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

作業所の笑みとこしへのバレンタイン(あ)

今日は一日校外学習。
場所は、中伊豆ワイナリーへ行く途中にある特定非営利活動法人「えーる」。修善寺駅からバスで上和田橋バス停で降り、そこから歩いて10分ほど。

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子どもたちは、そこで木製コースターを作り、プラ板アクセサリー作りを楽しんだ。楽しんだだけでなく、燃えるゴミに出せない紙袋を細かく千切って資源ごみにまとめたり、ダンボール箱をトラックに積む作業などの手伝いなどもした。
ここの理事長の奥さんが、我が特支学級担任の先生の恩師に当たる方で、聞くと、ずっと特別支援教育に携わってこられ、現役を退いた後に今の就労継続支援の事業所を立ち上げたのだという。理事長さんも元養護学校の校長先生をされていた方で、ご夫婦で事業所を切り盛りしている格好だが、実質は奥さんに全権を任されているような按配だ。
いただいたパンフレットには「目的」として次のように記されている。
「私たちが暮らす地域には、様々な理由で働きたいと思っても社会への順応が難しく、企業での就労が困難な人や離職された人々がいます。
自分たちの力で何かできることをしたいと願っている人たちに、地域との共生・共育を願いながら、福祉就労の場の中で、様々なサービスを提供し、就労に向けての支援を行い、将来の自立へ結びつくことを目指しています」
私もかつて養護学校に勤務していたことがあり、当時「授産所」と呼ばれていた施設をいくつか見学したことがあったが、それらの施設に比べて「えーる」はだいぶ大きい。今日は見なかったが近くに茶畑も持っているらしい。地方の場合は、やはり首都圏に比べて土地を広く確保できるのが何よりの利点だ。
「えーる」は元キノコ栽培をしていた建物を利用している。それを譲り受けてこの事業が始まったと理事長奥さんは説明する。だから建物はプレハブで、天井は自らの重みで垂れ下がり、コンクリートの土間に根太を張り、そこに合板ベニヤを床板として打ち付け、古畳を敷いたコーナーを設けているが、冷房はなく(扇風機はある)、暖房も石油ファンヒーターに頼っている。格技場くらいの広さのスペースに石油ファンヒーター一つだから部屋はいつまで経っても暖かくならない。
職場環境としては決して快適とは言えないが、限られたやりくりの中では修繕に回す余裕がないのでしょう。それでも、ここで作業をする皆さんは一様に明るく人懐こい。地域のために何かをしたいと思い、それを受け入れてくれる地域があり、自分たちのしていることが地域の役に立っているという実感が、その誇らしい笑顔に表れている気がした。
皆さんが作った作品は、ちぎり絵はがき(修善寺紙)、切り絵額縁、ランプシェード、着物地クッション、ふくろう(不苦労)置物などとして、月の第一土曜に狩野川公園で開催される骨董市で販売されるのだという。骨董市はこれまで何度か足を運んだことがあるが、「えーる」もそこにテントを出しているとは全く気づかなかった。少し暖かくなった5月くらいから出店を出すようなことをおっしゃっていたから、その頃にまた骨董市に出かけてみよう。

【写真】特定非営利活動法人「えーる」。

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↑看板の芋虫は「えーる」のマスコットで、施設利用者の一人がデザインしたという。

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↑和コースターを作っているところ。

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↑プラ板アクセサリーを作っているところ。

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↑和コースターに使う板にバーナーで焦げ目をつけているところ。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】2月14日(水)6:20〜7:31の伊豆長岡の空。35秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215570396075184/

【歩数】7,646歩。