いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春愁や剥がれペンキの剥げ残る(あ)

絵を描いていたら、庭から声がかかった。
見ると、作業服を着た人が窓の向こうに立っている。ははん、リフォーム会社だなと思いながら外に出ると、果たしてその通りだった。前にも一度声をかけてきた人のようだが、違う人かもしれない。
「近くの家で足場を組んで外壁の塗装をしていて、たまたま通りかかって、見たらだいぶ傷んでいるので声をかけました。今行なっている外壁塗装が終わったら、そのまま足場をこちらへ運ぶことができるので格安で工事ができます。モルタルを塗り替えないとそこから雨水が染み込んで中の木が腐ってしまいますよ。雨漏りの原因にもなります。中には雨漏りのする家で傘をさして暮らしているご高齢の方もいらっしゃいます(ほんとかよ)。
(玄関の)この塗装も、これは木に塗る塗装ではなく、旦那さんもご存知かもしれませんが、木は呼吸しています。木に合った塗装をしてやらないと、木は息ができなくなって腐ってきます。失礼ですが、旦那さんは70代の方ですか?(いえ、これでもまだ60代です)。60代でしたら市から補助が出ますよ(そんなの聞いたことないぞ)、ぜひこの際、壁の塗り替えをしてみませんか。格安でご提供させていただきます」
今なら足場を運ぶのに手間がかからず、月々の支払いが数千円で済むと言いながら、3月まで予定が詰まっていて、工事はそれ以降になる可能性があると言う。3月まで同じ家の塗装をし続けるはずもなく、また、組んだ足場をこっちへ持ってくるにしても一度は解体しなければいけない。歩いで移動できる距離だと言ったって、歩いて足場を運ぶことはあり得ない。どうせトラックに積んで運ぶんだったら距離が近くたって遠くたって関係ない。近くだからと言って格安になるわけがない。
「(この家は)もう築40年になるから、どこもかしこもガタが来ていて、手直ししなければいけないのは重々判っているけれど、なにせ先立つものがない」
と言うと、脈がないと読んだのだろう、作業服の人は分厚いファイルを抱えて(たまたま通りかかった人が分厚いファイルを持っているか? 前から私の家を狙っていたのは見え見え)すっと帰って行った。
今後も20年30年と長く済むなら建て直すのが手っ取り早いが、どこを叩いてもそんな資金など出るわけがない。どうせ住むのが爺婆の二人なら、隙間風も乙なものさと嘯きながら、死ぬまで騙し騙し住むしかないと諦めている。

【写真】家の玄関。

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塗装が前のオーナーから引き継いだときのままで、私に全く塗り直す気がないものだから、こんな状態で放ってある。リフォーム会社の人から見れば格好の「金になる家」であることには違いない。

【温泉】水晶苑。
建材氏と白番で4局打って4連勝。強え強えと言われ、隣で大きな栗畑氏と対局していた白髭師匠も、「いよいよ本領発揮して来たな、今まで猫かぶっていただな、○○さん(建材氏のこと)2子置かねえと勝てねえら」と言うが、私自身は全くそうは思っておらず、たまたまこういう日もあるさ、程度にしか受け止めていない。今度やって勝てる保証はない。

【タイムラプス】2月10日(土)6:30〜9:27の伊豆長岡の空。22秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215532928298513/

【歩数】1,429歩。