いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

耕せる子らの恵みや春近し(あ)

「先生、土曜日に広瀬神社のところをバイクで通ったでしょ」
朝、教室に顔を出したら1人の子にいきなりそう言われた。広瀬神社とは、通勤路のちょうど真ん中にある神社である。土曜の夕方、囲碁を終えて帰るところを子どもたちに見られたらしい。
私がバイクに乗っているところを見たというのは3人で、そのうちの1年の子が3人を代表する形で私の顔を見るなり声をかけた。その子が声をかけると同時に残り2人も私に寄ってきた。
3人はクラスの仲良しで、学年は1年、2年、3年と分かれるが、休みの日はお互いに家に遊びに行ったり、自転車で遠出したりする仲という。
「○○せんせ〜いと大声で呼んだのに、気づかなかった?」。大声で私の名を呼んだらしいが、バイクに乗ってヘルメットをかぶっているのでは聞こえるはずもない。
それにしてもよく私を見つけたな。広瀬神社の脇を通り抜けたのはほんの一瞬だったのに。だいたい、遊具もベンチもない広瀬神社に何でいたんだ? 遊んでたって言うけど何して遊んでたんだ?
「あのね、別にいいけど、人通りの道で大声で私の名前を呼ぶのはやめてくんない? 恥ずかしいから」とその子には言ったが、本当は嬉しかった。こんなヨボヨボの私でも彼らに認められているのを感じて嬉しかった。
特別支援学級の支援員という仕事は、朝の会から帰りの会までずっと子どもたちと一緒に過ごすのだが、それが実に楽しい。去年の学童よりはるかに楽しい。現在は週3時間の教科も受け持ち、書写1時間、作文2時間の指導(支援)もしている。
家での予習は一切しない。書写に使うお手本は教室で書く。担任の先生以外の先生の授業(英語、数学、社会、美術)の時間を利用して書く。作文も、ひたすら書くことに慣れることを主眼にしているから、これも家で予習するまでもない。私が日々実践しているブログをネタに、書く時にどういうところに注意しているかを言うだけ。
それに、何よりテストを作成しなくて済むのがいい。書写にも作文にもテストは課さない。非常勤講師をしていた頃は多い時で5種類のテストを作っていたことを思えば今は天国だ。あのテスト作りに費やされる労力から解放されただけで心が軽くなる。
来年度も今の職場で勤務することを希望しているが、いい意味での緊張感を保ちながら、子どもたちと接触していければいいと思っている。

【写真】ミニ耕運機が入った畑。

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今季最強の寒波も何のその、1校時の授業は霜柱を踏みしめながらの畑作業。
これまで畝に残っていた大根とキャベツの生育がイノシシにやられて以来芳しくなく、それを不出来ながら今年度最後の収穫として抜き取り、畑全体をミニ耕運機で担任の先生が耕した。
鍬を入れれば必ずガツンと石を噛む粘土質の荒地を畑に作るのは骨が折れるが、子どもたちはめげずにコツコツ作業を続け、イノシシ対策の柵もこしらえ、何とかここまで漕ぎ着けた。あとは畑の脇に積んである腐葉を混ぜ込む土作りが待っている。どんな野菜を育てるかは未定だが、どんな野菜にしろ、自分たちで土から作った野菜は格別旨いに違いない。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】2月5日(月)6:22〜7:55の伊豆長岡の空。23秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215484106317994/

【歩数】4,425歩。