いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大寒や己が信用宝とし(あ)

【写真】大仁の本&文具屋。

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文具を買うときによく利用する店。漫画用のペンも水彩画用紙もここで買った。本は買ったことがない。
生まれも育ちもずっと修善寺の特別支援学級担任の先生によると、昔は1階が本売り場、2階が文具売り場だった由。今は2階を閉めて1階だけを売り場にしていて、文具売り場が3分の2を占め、残り3分の1が本売り場になっている。
今や本もネットで注文し、自宅あるいは職場で受け取るのが当たり前になった。その余波で、町の本屋さんは廃れる一方だ。ここの店の本売り場が縮小に追いやられたのも時代の趨勢で仕方のないことなのだろう。
ところが、そんな中で、とある小さな書店が奮闘している例を『眠る前5分で読める 心がほっとするいい話』(志賀内康弘・文庫ぎんが堂)で知った。
昨年の大晦日に、あるメルマガでこの本のことを「電車の往復で読み、涙が溢れて困りました」と紹介されているのを読み、どんなに感動的なんだと思って水彩画の本を買うついでにアマゾンで注文した。そんなタイトルの本に食指を伸ばしたのは、近頃「いい話」に飢えていたせいかもしれない。
この本は「しあわせな気持ちになれる40の物語」からなり、そのうちの一つが「ベストセラーを生みだす”小さな”お店」の話だった。
その書店は兵庫県尼崎市にある。廃れていく運命の町の書店とどこが違うのか。そのキーワードは「信用」。店主の由美子さんは言う。「本を通じて、人とどうつながれるかをいつも考えて仕事をしています。人は本で、いろいろな世界を知り、多くの意見や思いを聴くことができます」。
この小さな店には、あの角川春樹もわざわざ訪れたのだとか。
この話に出てくる本屋さんに限らず、あらゆる面で重要なのは周囲から「信用」を得ること、なのかもしれません。自分のためではなく、人のために何ができるかを考えること、それが巡り巡ってやがては自分に「信用」というかたちで戻ってくる。そういうことなんだろうと思います。
メルマガの著者のように、涙が溢れて困るところまではいかなかったけれど、読後感がとても爽やかな40の物語でした。

【スケッチ】斜面に連なる家々(No.9)。

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私の住む住宅地のメイン道路を渡って反対側の丘を上ると、斜面に建ち並ぶ家々が見える。絵になるかどうか判らなかったが、ともかく描いてみることにした。この左側に富士山が見えていたが、今回はあえて富士山を外し、家の連なりに注目した。
どの部分を白く塗り残すかの判断に迷い、結局塗り残したのは家の白壁だけになった。右側の植え込みは前回描いた「甘夏がたくさんの家」から延びているもので、前回はその植え込みを白く塗り残したが今回は塗った。それがいけなかった。絵が重くなったし焦点がぼやけてしまった。やはりここも前回同様塗り残すべきだった。まだ塗り残す勇気が持てない。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】1月10日(水)6:19〜7:50の伊豆長岡の空。22秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215231881172523/

【歩数】4,050歩。