いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

豪族もかくや初富士拝みけん(あ)

穏やかな日曜である。
今日の昼は、田京の「とん一」でカツカレーを食ってみようと思った。以前「とん一」ではカツ丼を食ってトンカツのボリュームと柔らかさとに満足し、そのとき、カウンターの隣に座った馴染み客らしい人が頼んだカツカレーをチラ見して、おっ、こいつも旨そうだ今度はカツカレーを頼んでみようと機会を狙っていた。それが今日実現した。

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ボリューム満点はこの店の謳い文句ではあるが、出されたカツカレーを見ると、いやこれはボリュームありすぎる、これじゃ大盛りと変わらないと思うほどの盛り具合だった。だいたいご飯の上のカツが見えない。若い胃袋ならまだしも、これは老人が食するランチには重すぎる気がした。
カツは前回のカツ丼のそれとボリュームも柔らかさも変わらないが、カレーのルーが私には少々甘すぎた。辛さとしては孫の口にちょうど合う感じか。これで1,000円だったら、味噌汁お新香付きのカツ丼(850円)の方がいい。
午後はNHK日曜囲碁トーナメント戦を見、腹ごなしに散歩に出た後はASUSのウェブストレージにポータブルハードディスクのデータをアップロードしながら、ビッグコミックの「自炊」をもう1台のパソコン(ほとんどスキャナー専用)でやる。ビッグコミックは長年の定期購読漫画雑誌で、読み終わった後はしこしこスキャナーでPDF化してハードディスクに保存していた。それを昨年9月10日号から中断していて、8冊分を放ったままにしているうちに年を越してしまった。
別にそのまま「紙の駅」のコンテナに放り捨ててもいいのだが、せっかくここまで継続してきたのだからもうちょっと続けてみようと思って、年明けのこの連休を使ってPDF化しておくことにした。でもPDFに保存するのに1冊20分は優にかかるんですよね。
そんなことをするより本の一冊でも多く読んだ方が自分にとって生産的な気がしないでもないが、後世の人が、私が生きた時代にはこんな漫画が流行っていたのかと思ってくれればいいという気持ちもちょっとあって、無駄になるかもしれないが無駄にならないかもしれないと、スキャナーに一枚一枚読み込ませるのである。これも、穏やかな日曜のひととき。

【写真】長伝院(曹洞宗)。

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私の住んでいる高台の下に寺院が二寺あって、伊豆長岡駅へ向かう坂を下りた右手にあるのがこの長伝院。富士山を正面に仰ぎ見る場所に建っている。
本堂の背後は墓地になっているが、お年寄りの足腰では上れまいというくらい急傾斜で、その急傾斜を上りきったてっぺんが私の家に通じる道になっていることを、今日初めて知った。
スキー場になぞらえると、私の家から滑り下りるとして、途中で45度の斜面の上級者用と、それを迂回する初心者用林道の二つのルートに分かれる格好になると言えばいいか。
スケッチにふさわしい風景を探しながら近所を散歩していて、ふと墓地のてっぺんから見る富士山に足が止まった。どういうふうにスケッチに収めたら映えるか、手前の枯れ草を、はたまた墓石を入れるか入れないかなどと考えていたら、下へ続くコンクリートの細い歩道があることに気づいた。
これはきっと下までつながっているはずと読んで道なりにジグザグ進むと、果たして下に小さな寺院があった。寺院入口の案内板には、
「(略)この長伝院北側一帯と隣接の地域はまた、白鳳時代(645〜709)の末と言われる寺院跡として知られる(略)」
とあって、へええ、そんな古い時代にここに寺院があったんだと知れる。大和朝廷とどういう関わりを持っていたのか、それとも全く縁のない一地方豪族の支配する地だったのか、もっと突っ込んで知りたくなったぞ。

【温泉】あやめ湯。

【タイムラプス】1月7日(日)7:57〜10:31の伊豆長岡の空。38秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215209074602373/

【歩数】4,793歩。