いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

奥山の湯に脱ぎ放つ冬帽子(あ)

孫たちはミニバスケの試合があるとかで、早朝5時半、ユニホームに着替えてママの車で小田原へ帰って行った。ママも忙しいが孫たちも忙しい。

孫たちが帰ったところで、ママが車に積んできた孫の寝小便布団を大仁の清掃センターまで捨てに行く。今日は第3日曜日で大型ごみの収集日だと、カミさんに言われるまで気づかなかった。ママとカミさんとのやりとりで、ママが布団を伊豆へ運び、カミさんがそれを清掃センターまで持って行く、そんな手はずになっていたらしい。なんだ、それならそうとこっちにも知らせてくれたっていいじゃないか。

清掃センターへ行くには中学校裏門の前を通る。先日、落ち葉集めをした道である。普段はほとんど一般車が通らない山道だが、今日はやけに車が多かった。

清掃センターの駐車場はほぼ満杯で、ひっきりなしに出入りする車を市の人が誘導していた。今日が年内最後の大型ゴミの収集日だということで、うちらと同じように、不要になったゴミをせっせと運んでいた。

タンスを積んで来た軽トラもある。藤沢に住んでいる時は、その手の大型ゴミは有料で市に持って行ってもらうことになっていたが、ここではタンスを持ち込んでもいいらしい。車に積んで持ち込めるものなら何でもオーケーということか。

また、車のナンバーには他県のものもあって(うちもそうだが)、どこに住んでいようがそんなことはお構いなしですべてのゴミを受け入れるのは、住民登録をせず別荘として利用する人に対する配慮なのだろうか。それとも全国的にそうなっているのだろうか。

清掃センターに布団を運んだ後にのんびり温泉に浸かりたいと言い出したのは、カミさんだった。そこで、しめたとばかり下田の観音温泉を提案し、めでたく観音温泉に行くことに決まった。

カミさんの車で湯ヶ島の水汲み場より先へは行ったことがない。浄蓮の滝を過ぎ、天城峠を越える頃からカミさんは「まだなの? 随分遠いわね」とぼやき出した。くねくねカーブの木漏れ日で前がよく見えないとぼやきが膨らみ、河津のループ橋から西伊豆へ通じる山道に入ったところでぼやきが頂点に達した。山道は車のすれ違いがやっとできるくらいに細い。「こんな道、あたしの運転技術じゃ無理、そんなに行きたかったら他の誰かに頼んで、帰りはまたこの道を通るの? もう二度と来ない」。「いや、帰りは松崎に出るから」と言ったが慰めになってない。

車で走ること約1時間半、一度も道に迷わずに観音温泉に着く。道は山道のそれ一本しかないのだから迷いようがない。着くと駐車場に10台ほど車が並んでいた。カミさんが、「あ、横浜ナンバーがある」と、なんか山奥で知り合いの顔にでも出会ったような声で言う。今カミさんが住んでいる横須賀も横浜ナンバーなのだ。

日帰り入浴料は1,500円。決して安いとは言えないが、ここの温泉に浸かりたいがためにわざわざ遠くからくる客も多いらしい。施設は宿泊用と日帰り入浴用とに棟が別れていて、日帰り用は男女別の離れになっている。受付の人の話だと、6年前に日帰り入浴専用に新たに増築したそうだ。

浴槽は総檜で湯はぬるめ。というか、熱い湯に慣れた肌にはぬるすぎる。41℃くらいか。しかし泉質は、さすが美肌効果を謳うだけあってすべすべした感触があり、これまで利用した温泉と明らかに違うことが判る。浴槽の縁に頭を乗せて足を伸ばすと、尻がつるんと滑ってバランスを崩すくらいすべすべ。浴槽の中央に、公園にある水飲みみたいな台があり、そこから湧き出る温泉は飲用で木製カップもおいてある。外には露天風呂とサウナ風呂があったが、サウナ風呂には入らなかった。

1時間ほど温泉を楽しんで、帰りは松崎に出る。こっちの道は路線バスも通る普通の道幅で、20分ほど遠回りにはなるが、カミさんの機嫌も戻ったことで結果オーライ。でも、また行きたいねとは言わなかった。


【写真】観音温泉の日帰り温泉施設「観音プリンシプル」。

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【温泉】下田・観音温泉。


【タイムラプス】12月17日(日)6:17〜9:01の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215023214715992/

【歩数】2,464歩。