いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

裸木に宿り羽衣風を舞ふ(あ)

【写真】桜の木の枝に引っかかっている布。

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この真下が急斜面になっていてハシゴが使えない。高枝切り鋏も届きそうにない。木に登ろうにも枝が細くて登れない。
この白い布、職員室でも話題に上ったそうだ。最初これを見つけた先生は、生徒がいたずらをしてトイレットペーパーを放り投げたと思ったらしい。そこで我が特支学級の担任の先生が、あれはうちの子が落ち葉集めで使った布を強風に煽られて飛ばしてしまったと釈明した。
なんとかしてください、あのままだと桜が傷んでしまいますと言われ、なんとかしますと担任が話を引き取って取り除きにかかった。ところが、引っかかったところまで届く棒がない。それでどうしたもんかと思案する昨日今日なのである。
来週から担任は三者面談に入る。だからたぶん、布を取り除くところまで手が回らない。そうこうするうちに冬休みに入れば私の仕事も休みになる。ここは私の出番かな。ダメもとで家にあるいちばん長い磯竿でなんとかやってみますか。
それにしても、この桜に対するいたわり用はどうだろう。布を引っ掛けたくらい大したことではないような気もするが、でもそんなことは思っても言えない。そんな雰囲気がある。
確かにここの桜並木の見事さは、私もこの春に見て知っている。カミさんの車で一二三荘の湯へ行った時に、山に咲き誇る桜を見てわざわざ坂を上って見に行ったくらいだ。坂の途中には東屋が設けられ、そこからは土地のシンボルである屏風岩の城山を正面に見ることができる。桜のトンネルの上には富士山がそびえ、それはそれは絶景である。
狩野川のほとりに、シーズンになれば出店も出る桜公園があるが、私はそこの桜よりもこの学校の敷地の桜の方が見応えがあると思う。ただ、ここが学校の敷地だから出店が出ないだけで、実は観光マップにも載らない隠れた桜の名所なのである。
ここの学校の先生方は、その隠れた名所の桜を傷つけないように見守っているんだなあ。そんなことを気にもとめずに、枝の1、2本折ったって大したことなかろうなんて軽く考えていた。
そうじゃないんだって。適切な処置をしないと折れた枝から腐って木がダメになるんだと。昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われるように、桜の枝は切ってはいけないことになっているらしい。それで引っかかった布が何かしらの加減で枝を折りはしないかと、それを心配して、早く取り除けという話になっているということのようだ。
そういうことならば、合点承知、私も一肌脱がしてもらいましょう。

【温泉】一二三荘。
湯から上がって、平井精肉店で予約したコロッケと伊豆牛メンチを受け取る。他にご用はないですかと言われ、つい、すき焼き用の肉も買い、締めて2,560円。明日の晩は伊豆牛で孫と一緒にすき焼きパーティでもしましょう。たまにはこういう日もないとね。年に一度の大盤振る舞いです。

【タイムラプス】12月15日(金)6:23〜7:56の伊豆長岡の空。23秒。

【歩数】4,291歩。