いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

凩や津軽訛りの人となる(あ)


【写真】図書室の窓。

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グランドから見上げた図書室。これが校舎(の一部)だとはとても思えない。壁面が全ガラス窓で、果たして耐震は大丈夫か、もしもの時の避難所となり得るかと心配になる。

学校沿革を見ると、今の校舎が完成したのは平成22年というから、できてまだ7年しか経っていない。だから耐震面で抜かりはないと思うが、大きな揺れが来た時、ガラスがバリバリ割れ落ちて来はしないかと案じている。

こういう設計にしたのは、景観を重視したがためだとは素人目でも判る。まずは富士山の眺めありきで、その富士山を大きく見せるために図書室をわざわざ吹き抜けにしたとしか思えない。

確かに図書室から見る富士山は素晴らしい。高級リゾートホテル並みの景観である。先日、道徳研修で他県から来校された先生も絶賛していた。しかし、吹き抜けの広い空間を暖房するだけの予算がない。暖房は普通教室が優先され、いつも生徒がいるとは限らない図書室の暖房は後回しにされる。

調べ学習などで図書室を利用する時は暖房を入れてもらえるが、それも室内が暖まってくる頃には授業が終わりになり、連続して図書室を利用した授業をしない限り冬はずっと寒いまま。それで司書の先生は膝掛け防寒着でパソコンに向かって仕事をしている。

今日は社会の地理の授業で図書室を利用した。東北六県の特徴を調べるという授業で、6名の生徒がそれぞれ調べたい県を選ぶ。授業担当の先生が、「調べたい県がある人」と訊いたら、「はい」と真っ先に手を挙げて「青森県」と言った子がいた。

9月1日にクラスで自己紹介をした時に青森県出身だと私が言ったことを覚えていて、それで青森県のことを調べたいと言ったのだと、後でその子から聞いた。

嬉しかった。私に関心を持ってくれていたのかと思うと素直に嬉しかった。その子は1年生で、車が、特にスポーツカーが好きで、ただ今自作中の来年のカレンダー(ノート版)もスポーツカーの絵で埋まっている。自分の大切な宝物を他でもないあなたに見せるといったふうにして前に一度そのノートを見せてもらったことがある。絵はもちろん、曜日も日にちもすべて手描きで、なかなかの力作だった。これはイタリアのナントカと言うスポーツカーで……と説明してくれたが、車にまるで興味のない私にはチンプンカンプン。判ったのはフェアレディZくらいである。

地理の授業プリントに県のマークを描く箇所があって、その子は書架で探した資料から青森県のマークを描き写すが、それがちっとも青森県の形に見えない。そこで、でしゃばりだとは思いながら、書写を教える要領でシャーペンを持った手を握り、一筆書きでマークを描いてやった。私としてはどうしても青森県に見えるように描いて欲しかったので。

やはり、こと青森に関しては強いこだわりがあるんだな。生まれてから18年間暮らした故郷だもの、仕方ないよね。今は遠く離れて伊豆で暮らしているけれど、「アオモリ」と言う響きをどこかで聞くと気持ちだばじゃわめいでまてほじねぐなてまるんだじゃ(津軽弁で、気持ちがざわざわ騒いでしまってわけがわからなくなくなってしまうんです、の意)。


【温泉】あやめ湯。


【タイムラプス】12月13日(水)6:19〜7:57の伊豆長岡の空。24秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10214989341189175/


【歩数】3,818歩。