いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ジャズの音の人を輪にして里の秋(あ)

【写真】大仁駅前の「ひとやすみ」。

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水晶苑で一緒になるアマデウス3時半氏のお誘いで、夕方の演奏会にのこのこ出かけた。
会場は、大仁駅前の「ひとやすみ」という定食屋さん。2,000円で好き勝手に飲んで、食って、ジャズを聴くという演奏会である。
電車で大仁駅へ出て、まずは一二三荘の温泉に浸かる。火照った体を外気で冷ましながら会場まで歩く。店に着くと、玄関に「本日貸切」の札があり、中から賑やかな話し声が聞こえてきた。開場6時より少し早かったが、先客はすでに酒が回り舌も滑らかになっているようだ。
一瞬、入りづらい感じがした。アマデウス氏から声をかけてもらってのこのこやってきたが、和気藹々とした座の中に独り私がポツンといる図を想像して、何か場違いな場所に足を踏み入れようとしているのではないかという気がした。
そこへ年配の女性が私の後からやって来た。やや身を引く格好で、その女性が玄関を開けて入った肩越しに店内を覗くと、正面にアマデウス氏が立っていた。それで私も女性に続いてポンと店に入ることができた。
店は右手に大きなテーブルがあり、左手はひょろ長い座敷になっていた。座敷の端には5、6人が座り、残りの座卓にはおしぼりと箸がこれから来るお客さん用に並べられてあった。やっぱり場違いなところへ来てしまったようだ、と思ったら右手のテーブルの端にベルリン浮橋氏の顔が見えた。浮橋氏は私ににこやかに手で合図をくれる。助かった、知っている人がいてホッとした。
アマデウス氏が店の人に飛び入りで一名追加と告げ、座る席を作ってくれた。なんだ、やっぱり私は予定に入っていない飛び入りだったんだ、それならそうと前もって言ってくれれば心の準備もできたのにと思いながら座った席はキーボードの隣。向かいには浮橋氏がいて、お隣の席の人と親しげに歓談していた。お隣の席の人のジャンパーの右腕に日の丸の刺繍が見え、浮橋氏の他にも、私の隣の人もその右側のカップルの人も、テーブル全体で日の丸の人の話に耳を傾けていた。
後から席に着いた私は、その会話になかなか入れず、注文した焼酎お湯割をガブガブ飲みながらひたすら聞く人になる。
日の丸の人の話は、南三陸町でのボランティア活動の経験談や、ブータン、ネパールでの学校建設のプロデュースに携わった逸話など、とても興味深いものだった。ブータンが幸せの国というのは嘘っぱちで、それは日本のマスコミが流したデタラメな情報だという。そんなデタラメを信じてはいけない。実際に行ってみればわかるが本当はとても排他的な国だと熱く語っていた。
また、世界でいちばん危ない国として南アフリカ、ブラジルを挙げていた。そのうち演奏が始まり、結局どんなところが危ないかを詳しく聞く機会を逸してしまった。ただ、その人が前は読○新聞の記者で、今年古希を迎える人だということはご本人の弁で判った。

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演奏はエノケンの歌った「私の青空」から始まり、シャボン玉ホリデーのエンディングテーマと続き、最後は参加者全員で「里の秋」を歌って締めくくった。
飲んで、食って、ジャズ演奏を聞いて、歌ってと、とても楽しいひと時でした。

水墨画芦ノ湖と駒ケ岳(No.98)

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湖面をもう少し淡く抑えるつもりだったが、最初の一筆が濃くなって失敗。空も塗りすぎた感じがなきにしもあらず。

【温泉】一二三荘。

【タイムラプス】11月21日(火)6:13〜7:52の伊豆長岡の空。24秒。

【歩数】7,126歩。