いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

夢走る初冬を世界アスリート(あ)

午後、我が学級6名は第一学年の子たちと一緒に「オリパラ学習」のために貸切バスで伊豆べロドロームに向かう。
「オリパラ学習」のオリパラとは、オリンピック・パラリンピックの略称で、今日から始まった「ジャパンパラサイクリングカップ2017」の応援を兼ねて、世界各国から集まった出場選手と英語で交流するという学習である。
これより前の今月初めに、子どもたちは今年の世界選手権で金メダルを獲った野口桂子さんの講演を聴き、パラサイクリングに使ういろいろな自転車に実際に乗ってみるという体験をしてきている。その後も各国選手との交流グループごとに応援メッセージを模造紙で作ったり、自分を英語でアピールする練習を重ねてきた。我が学級は応援メッセージの作成には加わらなかったが、名前を大きく書いた名札を作り、ALTの指導を受けて、「My name is ……」「I like ……」と声に出して自己紹介の練習をして今日を迎えた。
「ジャパンパラサイクリングカップ2017」の競技は実際には明日18日(土)からで、今日は公式練習日。それでパラサイクリング連盟が、今日の公式練習の合間を縫って生徒と各国選手とが交流できるよう取り計らってくれたというわけです。
ベロドロームに入った途端、ものすごい熱気が伝わってきた。練習とはいえ、ピリピリした緊張感をヒシと感じる。そして、目の前を通り過ぎるスピードの速さに圧倒された。速い。ともかく速い。片脚の選手、片腕の選手が急傾斜のバンクを事もなく走り抜けるのを目の当たりにして、すげえ、という言葉しか出てこない。さすが、世界のトップレベルの走りは半端ではない。
子どもたちも同じようなことを感じていたに違いない。学習実施計画書には「自らの夢に向けて何事にも挑戦する意欲を高めるとともに、失敗してもあきらめない強い意志を感じ取ろう」と活動のねらいが述べられる。様々なハンデを抱えながら、夢を追い求め、決してあきらめない気持ちは、真っ直ぐに子どもたちに伝わったと思う。
交流会が始まるのを通路で待っていると、野口選手が突然目の前に現れた。「先生はどちらですか?」と言いながら私に近づいて来た時はドギマギした。私は単なる支援員で本物の先生はこちらですと担任の先生の方へ振って私は後ろへ退く。生徒の横に突っ立っていれば誰でも先生に見えるんだろうなと思いながら成り行きを見ていると、野口選手はポケットからリボンがしわくちゃになった金メダルを取り出して子どもたちに見せてくれた。続いて同じ選手権の別の種目で獲った銅メダルも見せてくれた。思わぬサプライズに子どもたちは大興奮。私も胸が高鳴った。
私は先の野口選手の講演を、ちょうど学級活動の支援をしていて聴いていなかったから、その時はその人が野口選手だと判らなかった。後でもらったパンフレットの選手紹介の顔写真で、メダルを見せてくれた人が野口選手ご本人だったと知った。
交流会は公式練習のピリピリした感じとは打って変わって和やかなムードの中で行われた。各クラスで班を6班作り、それぞれの班が日本、チェコ、アメリカ、ドイツ、ポーランド、韓国の各チームのブースに行って英語でやり取りをする(もちろん日本チームとは日本語で)。それを前後半に分けて別々のチームに行くように組む。我が学級は韓国とポーランドの選手と交流した。子どもたちはしどろもどろしながらも世界の一流選手と交流できたこと嬉しく感じていたようだ。
最後にみんな揃っての記念撮影。大事な大会中にもかかわらず、こんな貴重な機会を与えてくださった関係者の皆さんに感謝申し上げます。

【写真】伊豆べロドローム

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水墨画】お休み。

【温泉】あやめ湯。

【タイムラプス】11月17日(金)5:54〜7:58の伊豆長岡の空。30秒。

【歩数】6,606歩。