いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

母偲ぶ三日三晩のきのこ汁(あ)

【写真】きのこ汁。

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孫が来た先週土曜、晩御飯にきのこ汁をこしらえた。
庭で採れたジャンボ椎茸をカミさんに見せたら、これで子どもたちにきのこ汁を食べさせればいいと言い、仕事に出かける前に材料を買い出ししておいてくれた。
カミさんは、ジャンボ椎茸一つだけではきのこの量が足りないと、ブナシメジとエノキダケを冷蔵庫に置いて行ったが、私はエノキダケよりナメコを加えたくて、夕方、それだけのために孫を連れて下のスーパーまで歩いて出かけた。
帰りはタクシーに乗って帰って来ようと孫に期待を持たせたが、買い物を終えて駅前のタクシー乗り場に行ったら、期待のタクシーは一台もいなかった。以前にもそんなことがあって、その時は結局、坂を上って帰って来たのだったが、今回もまたタクシーを諦めて歩くことになった。夕方はお年寄りの人がタクシーを使って買い物をすることが多くて、それでタクシーが足りなくなるのかもしれない。
田京区は、後ろに田中山や浮橋を背負っていて、そこに住む人たちが町のスーパーへ出る生活の足としてタクシーを利用することが多いのだろう。田中山や浮橋は田京からだいぶ距離があるから、一旦そっち方面へ出たタクシーはおいそれと戻って来れないという事情もあるようだ。
歩きたくないと言う孫の手を引っ張り歩いて家に戻る。孫を風呂に入れて早速きのこ汁の支度にかかる。
鶏肉は私が切り、残りの具材はあたしが切ると包丁を持った孫娘にすべて任せた。これでせんべいを入れたらせんべい汁だなと思いながら、大鍋にきのこ汁のスープを入れ、刻んだ具材を一気に鍋に放り込む。
グツグツ煮立ったところでアクをすくい取る。孫娘はこれを知らなかった。具材を切るまではままごとの延長で難なくやってのけるが、ままごとではアクをお玉ですくうことまでは学ばなかった。

「なんでそんなことするの?」
「それはね、こうすると料理が美味しくなるからだよ、きのこ汁が美味しく出来上がるおまじない」
「ふ〜ん」
単にエグミの説明が面倒なだけだったんだけど、孫娘は「おまじない」で理解してくれたみたい。
孫たちは、混ざっている椎茸の数を競いながら丼いっぱいのきのこ汁をペロリと平らげた。仕事が終わって子どもたちを迎えに来たママもペロリと平らげた。大鍋にはまだたくさんのきのこ汁が残り、それを昨日の朝昼晩、今日の朝晩と私一人でようやく食い終えたのだったが、不思議に、三日連続でも飽きてうんざりすることはなかった。食いながら、田舎の冬料理「けの汁」を毎日のように食った日々を思い出していた。

水墨画】雪の日・京都下京区(No.87)

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往来に二人の人物を描いたが、町家の軒の高さに比べて大き過ぎた。こういうところがまだまだです。

【温泉】あやめ湯。

【タイムラプス】11月6日(月)5:32〜7:35の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10214669005460982/
朝5時半過ぎてもこの暗さ。冬至に向けて空が明るくなるのがどんどん遅くなっていく。
始発の電車で秦野まで通勤していた頃は、まだ夜が明けやらぬ真っ暗な坂道を、直滑降で自転車を走らせて駅に向かったことを思い出す。あんなマネはもうできないなあ。

【歩数】3,928歩。