いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

アケビ喰む口に故郷の甘苦き(あ)

今朝7時前、ママの運転で孫が来た。
本当は昨日の晩に着く予定だったが、夕方になって、仕事で疲れての箱根越えはやや不安なので、明日の朝いちばんでそっちに連れて行くからとママからメッセージがあった。
今日はママは仕事で、伊豆に子どもを預けてすぐに小田原に戻るという。だったらわざわざ伊豆まで来なくても近くに旦那の父母がいるのだから、そっちへ孫の面倒を頼めばいいと思うのだが、そっちへ頼まないでいつもこっちに頼む。
ところが、頼みのカミさんは今日、仕事で伊豆に来れない。21日(土)は仕事で、22日(日)と23日(月)は休みだから日曜にそっちへ向かうつもりでいたら大型台風が直撃しそう、なので行くのをやめたと連絡があった。
というわけで、今日は私一人で孫の面倒を見る。
まずは先日ぱかんと口を開けて孫が来るのを待っていたアケビを収穫。今の子はアケビなんて見たことないだろう、まして食ったこともないだろうと思っていたら、孫娘はちゃんと知っていた。山奥に自生し、スーパーにも出回らない果物なのに、どこで知ったんだろう。

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「じいじ、食べてみて」と孫娘に言われ、よしきたと皿の一つを口に含んだ。甘さと苦さが入り混じったような味。ん? こんな味だったかなあ。覚えてないなあ。
アケビを食ったのは小学校以来だから、かれこれ50年以上は経つ。確か果肉を丸ごとペロリと食ったと記憶しているが、その時タネまで飲み込んだかどうかは覚えていない。プリンのようにちゅるんと口に含ませたような気がするが、タネをどうしたかは定かでない。
手に取ったアケビはタネがびっしり詰まっており、タネをいちいち取り除いたら食う部分がなくなってしまうくらいである。だから当然、これはタネごと食うに決まっていると思い込んでガリガリ齧ったら、口の中に何とも形容しがたいヘンテコリンな味が広がった。子どもには自然の恵みの甘味な果物で好まれると思っていたら、どうも勝手が違う。私の真似をして一口食べた孫娘は、うっ、何これという顔をして、あとは一切口にせず、餃子の餡をこねるようにアケビの果肉をこねて手遊びする始末。
アケビが口を開けてからしばらく経つから、その間にいわゆる「薹(とう)が立つ」状態になってしまったみたい。残念ながら食べ頃を逸してしまったようだ。

アケビの後はドングリ拾い。拾ったドングリで何かを作ろうと接着用にグルーガンを出したら、お兄ちゃんが古布はないかと言い出した。ドングリと古布? 一体何を作るんだろうと見ていたら、コタツだって。へええ、子どもの発想って面白いねえ。

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ドングリ工作の後はマネキンの色塗り。前回、紙粘土で作ったマネキンに、今回は色を塗って髪の毛を生やすんだと言う。石膏像もどきで終了かと思っていたら、どんどん得体の知れない怪しの物体になっていく。

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晩御飯は何にする? と孫に訊いたら、お兄ちゃんが「せんべい汁」食べたいと言う。食えれば何でもいいタイプのお兄ちゃんがそう言い出すのは珍しい。それで、雨の中を下のスーパーまで買い出しに出かける。「せんべい汁」のせんべいは賞味期限切れ(2017年8月22日)の真空パックが2パック残っていた。
米を研ぐところから具を包丁で切るところまで、あたしやりたいと言う孫娘にすべて任せた。私のしたことはデカ鍋を出して寄せ鍋スープを煮立たせただけ。ほとんど孫娘が作ったと言ってもいい「せんべい汁」は、ほっこり心温まる鍋になりました。ごちそうさん

水墨画】お休み。

【温泉】行けず。

【タイムラプス】撮る時間なし。

【歩数】5,914歩。