いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

力出し切る尊さや天高し(あ)

先週の土曜に雨で延期となっていた学校祭体育の部が、今日行われた。
家をいつもより少し早めに出たつもりだったが、学校に着いたら生徒はすでにグランドの応援席に座っていて焦った。時計は8時10分前。生徒たちは一体何時に登校してたんだ? そして先生たちは一体何時から準備していたんだ?
借りたお揃いのTシャツに着替えてグランドに降りると、いきなり集合がかかり、本部テント裏で朝の打ち合わせが始まった。まだ8時だよ、全員集合
契約上の私の勤務は8時半からだから、別にこの打ち合わせに間に合わなくてもいいわけだが、この打ち合わせで初めて今日の私の仕事分担は生徒応援席担当と知った次第で、なんだ、打ち合わせに出なけりゃ何をしていいか分からなかったではないか、なのである。
これまで幾度となく朝練習を繰り返し、授業の一部を練習に振り替えて取り組んできただけあって、生徒の動きがきびきびして見ていて気持ちがよかった。
練習の成果は、特にリレー競技のバトンの受け渡しに出ていたように思う。バトンを右手で受け取り、さっと左手に持ち替える一連の動作に狂いはなく、それはそれは見事なものだった。
リレーというと、クラスから何人か選抜されて走るのが普通のパターンだが、ここは違った。クラスの全員がバトンを繋ぐのだ。「全級リレー」と呼ぶ。各クラス(4クラスある)の人数と男女比がピタリ同じかどうかは確認していないが、それにしてもクラスの全員がリレー選手というのがすごい。男女が一緒に走り、また走力にも個人差があるから、順位が目まぐるしく入れ替わる。これが見ていて実にスリリングで面白い。
担任の先生方の熱気も次第に高まっていき、いよいよ最後の3年生種目「33人34脚」になると、横一列になったクラスの生徒に入れる担任の気合がまた格別。足を紐で結び合ってズラリ並んだ生徒の前に立ち、「俺の胸に飛び込んでこい」だもんね。うわあ、ドラマじゃん、青春じゃん。こんな浮いたセリフを叫んでもしらけない雰囲気がまだここにはあったんだ。
私が青春時代を過ごしたテレビドラマ「青春とはなんだ」「これが青春だ」を懐かしく思い出しながら、若いっていいなあと秋晴れの空を仰いだことだった。

【写真】バックネットに張られたスローガン。ついでに、長嶋茂雄ミスタージャイアンツが自主合宿したホテル(グランドから見た)。

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学校祭は9月の体育の部と10月の文化の部に分けて行われる。それで体育の部が「全力駆翔」で文化の部が「全力歌唱」ということらしいが、「駆翔」の二字の組み合わせは初めて見た。なんて読むんだろうと思っていたら、校長先生が今日の開会式で、どちらも「ぜんりょくかしょう」と読み上げた。「駆」「翔」も「かける」の意味があり、字面を見れば体育の部にふさわしいスローガンだとは思うが、「かしょう」と読ませるのは「歌唱」との語呂合わせに無理やりくっつけた気がしないでもない。
どうも「駆翔」が気になって水晶苑から帰ってきてネットに当たってみた。国語辞書にはもちろんなかったが、SNSのハンドルネームにこの組み合わせを使っている例が見られた。これで「くると」読ませたり「かける」と読ませたり、「時」を加えて「ときかけしょう」と名乗ったり、某県立大学の「よさこい」のチーム名にしたり(こっちは、なんと読むかは判らなかった)……。要するに、今時の赤ちゃんにつける名前みたいに、好きに読んでもらって結構ということなんだなと理解しておくことにした。
それにしても「駆翔」を「かしょう」と読むには、やはり違和感がある。無理して語呂合わせにまとめる必要もなかったろうに、と思わないではいられない。

水墨画水仙(No.51)

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葉がまだら模様になってしまった。途中で抜くように細くする運筆がうまくいかない。もたもたしていてスピード感がない。

【温泉】水晶苑(15:26〜16:06

【タイムラプス】9月20日(水)5:20〜7:26の伊豆長岡の空。31秒。

【歩数】3,572歩。