いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

岩飛沫台風一過瀬音の湯(あ)


【写真】井上靖墓所に咲く瓊花(けいか)。

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傍の案内板によると、「スイカズラ科に属し、5月頃ガクアジサイに似た5弁の白い花が咲く」という。

瓊花は鑑真和上ゆかりの花で、井上靖が『天平の甍』を執筆した関係でここに植えられたのかと思ったら違った。

「753年、鑑真は薩摩の坊津を経て肥前嘉瀬津(現在佐賀市嘉瀬町)に上陸した。平成2年11月、佐賀県立森林公園内に『鑑真和上嘉瀬津上陸の碑』が建立され、井上靖が碑文『若葉して』を書いている。碑のまわりには揚州から持ってきた瓊花が植えられた。平成12年5月、佐賀市より株分けした瓊花2株が井上靖墓地に贈られた」(同案内板)

なるほど、そっちの関係だったんですね。

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井上靖墓所へは、バスの通る国道から1m幅の狭い路地に入り、薄暗い竹林の崖道を上る。ビーサンに半ズボンという真夏の格好だったもので、マムシが出ないかイノシシが突っ込んでこないかとビクビクしながら上った。途中の尾根道に出たら車の通れるほどの幅になってやや安心。やがて草刈機の音が聞こえたかと思うと、突然空が開けた。そこが墓地だった。

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井上靖の墓は、古めかしい墓石が並ぶ一画にあった。そこだけが周囲の景色にまだ溶け込んでいないふうだった。『しろばんば』の「おぬい婆さん」の墓はその奥にあるはずだったが、見つけられなかった。

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水墨画凌霄花(No.49)

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ノウゼンカズラ。今回は花も葉も濃淡でそれなりに描き分けられたか。

一箇所、ほぼ中央に描いた小さな蕾が濃くなってしまったのが惜しい。これはあとで描き忘れたことに気づいて、萼を描いた筆をそのまま使ったことが原因。こういうところがまだまだお粗末です。


【温泉】河鹿の湯(湯ヶ島)15:10〜15:58。

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しばらく行ってなかったが、行ったら思いもかけない人がいた。水晶苑でよく一緒になるベルリン浮橋氏である。まさかこんなところでお会いするとは思わなかったと挨拶すると、水晶苑が休みの日はよく利用するのだとか。

浮橋氏は河鹿の口から渾々と注ぎ出る湯船から湯を汲みながら、ここの泉質は最高だと太鼓判を押す。それには私も同感。ここの温泉に浸かるためにわざわざ湯ヶ島まで出かける気持ちはよく判る。今日の私がまさにそれだから。

写真奥の白壁の建物が「湯本館」。川端康成が『伊豆の踊子』を執筆した宿として知られる。


【タイムラプス】9月18日(月)5:41〜8:08の伊豆長岡の空。36秒。

台風一過の秋空に富士山が徐々に姿を現す様子を収めることができた。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10214269052142399/


【歩数】4,464歩。