いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

名に負うて問はるるもなし屁糞葛(あ)

特別支援学級の担任の先生は生徒とのコミュニケーションの取り方がとても上手い。近くで見ていていつも感心させられる。ずっとこの道何年の支援学級のプロとお見受けしたがどうだろう。少なくとも私にやれと言われても絶対に真似ができない。
その先生の前任校が、昨年私が学童の手伝いをしていた同じ学区の中学校だと知り、もしや国語でサッカー部の顧問だった◯◯先生とご一緒でしたか? と訊いてみた。その人とは三島の高校で一緒に非常勤講師をした仲で、任期の終わり頃によく伊豆長岡の飲み屋にあちこち連れて行ってもらったことがある。
「ああ、ガ◯さんね、ガ◯さんとはもう一つ前の中学校で一緒でした」と言う。ガ◯さんとは◯◯先生の愛称で、伊豆ではその愛称を知らない人がいないというほど津々浦々に浸透し、私も知っているくらいだから相当なものである。どこへ行ってもみんなに愛称で呼ばれるような人だったんだなあ。
支援学級担任の先生は、ガ◯さんと同じ職場だった時のエピソードを話してくれた。
当時ガ◯さんは1学年の学年主任をしていて、入学式に話す新入生代表の言葉指導を担当していた。ところが指導の途中で代表の子が泣き出してしまった。私から見たらガ◯さんは気配りの塊みたいな人なのだが、生徒から見れば恰幅が良くとても怖い人のように見えたらしい。声もドスの効いた低音。
周りの同僚はガ◯さんの人柄を知っているから、「俺、なんか悪いこと言ったかなあ」としょぼんとしたガ◯さんが可笑しくてたまらない。みんなしてゲラゲラ笑った、という。
さもありなんのエピソードで、楽しく、そして懐かしくガ◯さんの容貌が思い出された。私と一緒に非常勤講師を辞してから一度体調を崩されたと風の便りで聞いたが、その後お元気でご活躍されているだろうか。

【写真】屁糞葛。

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今日、田京の踏切でバイクを停められて、何気なく横のフェンスを見たら、こんな具合に屁糞葛が絡まっていた。
ヘクソカズラ」と読む。No.42の水墨画に描いた。
それにしても、大変な名前を付けられたものだ。名前の由来は、もちろんその臭いから来たことは十分予想できるが、実際に臭いを嗅いだことはない。
乾燥した実からは臭いが消え、実は昔から薬用として使われ、肌に潤いを与える美肌効果もあるという(Wikipedia)。また、ことわざに「屁糞葛も花盛り」というのがあって、「いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛も、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力がある」という意として使われるらしい(同)。そう言ってもらえると少しは救われるかな。

水墨画】忍冬(No.44)

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葉は中央の葉脈を境に左右に分けて描くが、筆に墨を多く含ませないでかすれを表現するのが難しい。

【水晶苑】15:25〜16:21
「一度も登らぬ馬鹿に二度登る馬鹿」ということわざがあると看板氏から教わった。富士山のことだそうで、ひょんなことから私はまだ富士山に登ったことがないと言ったら、このことわざが返って来た。そして、一度はぜひ登るべきだと勧められた。
「でも、一緒に登ってくれる相棒がいないんです」と言ったら、「お孫さんと一緒に登ればいい」と言う。なるほど、その手があったか。どれ、上のお兄ちゃんが中学生になったら誘ってみるか。あるいは私の足腰が山登りに耐えられるうちに。
ところで、このことわざ、オバマ前アメリカ大統領も引用したことがあるんだって。
 "He who climbs Mount Fuji is a wise man; he who climbs it twice is a fool.” 
オバマ前大統領が、指名した政府高官(当時P&GのCEOだったロバート・マクドナルド氏は6年間日本で生活したことがあるという)を紹介する挨拶で引用したらしい。オバマさんも知っているくらい有名なことわざだったんですね。

【タイムラプス】9月13日(水)5:30〜7:29の伊豆長岡の空。29秒。

【歩数】4,391歩。