いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紅引いて秋工房の観音像(あ)

【写真】地元の彫刻家の工房。

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あいにく主は留守だった。留守なので、工房内の撮影は控えた。
それにしても、壁面に大きく書いた「彫刻」の文字は、駐車場脇のアパートからしか見えない。なぜ道路側に書かなかったのだろう。

水墨画】竜胆(No.32)

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花の濃淡の具合がうまく描けていない。それ以上に蕾がひどい。どれが蕾だか判らない。

【水晶苑】13:07〜16:20
12時半過ぎに家を出て水晶苑に向かう。途中、大仁中学校入口を通過したあたりで、布団を干しっぱなしにしてきたことに気づき引き返す。
空はとても雨が降りそうになかったから、そのままにしておいて、水晶苑から帰ったら叩いて取り込もうとも思ったが、念のため取り込んでおいた方が心配ないと思い直して家に戻った。
結果的にそれが良かった。ちょうど家に帰った夕方には雷を伴う雨となったが、干した布団は濡れずに済んだ。
今日の対局は建材氏と3局。白番で2勝1敗。
囲碁を終えてラウンジを覗いたら看板氏がいた。例のアマデウス氏追っかけ隊の女性3人もいた。私の顔を見るなり、「たった今、噂をしていたところなのよ」と言う。どんな噂だろう。
看板氏と同じテーブルに座ると、看板氏は樹齢250年の楠の話を始めた。
知り合いの家に樹齢250年の楠があって、それを切り倒したいが切り倒す金がない、どうしたらいいかと相談を受けた。切り倒すにも樹齢250年もの大木となると相応の費用がかかるらしい。知り合いの方はその費用を工面できないので、それでとりあえず下の部分を残して上だけ切ることにした。
樟脳っていうの? 楠の切り口ってとてもいい匂いがするんだよ。切った一部をもらってトラックに積んであるから、あとで帰るときにでも嗅いでみればいい……。
で、看板氏の話は樹齢250年の大木から、ある彫刻家へと飛ぶ。
昔は切り倒した大木を乾燥させて、一木造りの像を彫る芸術家がいたけど、今はほとんどいなくなった。いや、でも、大仁に一人いる。私の知ってる人で、今、大きな仏像を彫っている人がいる。急な話で何だけど、もし良かったらこれからそこへ見に行きませんか?
話がトントン進み、その彫刻家の工房を伺うことになった。彫刻家は地元では割と名の知れた方らしいが、浅学菲才にして私はその名を知らない。
看板氏の軽トラックの後をついていくと、田京駅前を通過してすぐの角を右折し、さらに先の入り組んだ住宅地の奥に工房はあった。工房の入り口は道路に面しておらず、路地を入って裏に回った駐車場側にあった。
看板氏は入り口を開けて二度ほど声をかけるが返事がない。彫刻家は留守だった。留守だったが、看板氏は勝手知ったる我が家みたいに私を中に案内し、制作中の仏像を見せてくれた。仏像の高さは3mほどもあっただろうか。幅も1mくらいか。思っていた以上に大きい。唇が口紅を塗ったように赤いのが妙に気になった。
工房は半分のスペースが吹き抜けになっていて、もう半分の中二階にはこれまでの数々の作品がびっしり並び、その下に4畳ほどの畳が敷かれソファベッドが横たわっていた。制作で疲れたときにそこで休憩するのだろう。
(彫刻家が)在宅だったらいろんな話が聞けたのにと看板氏は残念がった。私を彫刻家に引き合わせられなかったことを残念がっているふうだった。いいですいいです、また機会がありましたらいろいろ話を聞かせてもらいますので、気になさらないでください。

【タイムラプス】8月30日(水)7:01〜9:13の伊豆長岡の空。33秒。

【歩数】1,282歩。