いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

栗の毬割れて谷底見下ろせり(あ)

今回の呑兵衛旅行に持って行こうとしていた水筆がダメになっていたことに気づいた。で、大仁の本屋まで買いに行く。
この店は278円弁当を販売する米店の向かいにあり、フロアの半分が書籍で、もう半分が文房具売り場になっている。「HonyaClub」の店舗詳細のメールアドレスのアカウント名が米店と同じだったから、もしかしたら経営者が同じ人なのかもしれない。
本屋へ行ったついでに、一二三荘でひと風呂浴びる。今日は20日であやめ湯の定休日だから、もともと今日の風呂は一二三荘にしようと決めていた。午後3時前は風呂に入るにはちと早いかとも思ったが、一旦家に帰って出直すのもぞっとしないし、3時くらいなら夕方よりも空いているだろうと読んでそうした。
読んだとおり、風呂場には誰もおらず貸切状態。窓側の縁に仰向けになり、時折通る駿豆線の軋む音を聞きながら、かすかに背中に伝わる電車の振動を楽しむ。全開の窓から夏雲を眺め、ああ今年の夏も終わりだなあと感慨に浸る。
一二三荘の帰りに、旅行に持って行く下着を買おうと大型ショッピングモールに立ち寄る。ここのショッピングモールは学童の子たちも家族連れでよく買い物に来るところだが、幸いなことに(?)私はまだ一度もそういう家族連れと出くわしたことがない。買い物が下着となると、なんとなく買っている現場を見られたらお互い罰が悪いだろうな、などど余計なことを考えて気を遣ったりする。
ショッピングモールの1階フロアには催し物コーナーがあって、今日は油絵の展示販売が行われていた。展示作品をぐるっと見て回った中に、一つだけ「売約済」の札が貼られた絵があった。朽ちた廃船が砂浜に埋まり、向こうに暗い海が広がる寒々しい絵だ。大きさはA3版くらいか(絵の大きさをどういうのかまだよく判らない)。普通は売約済なら値札を取るところだろうが、その絵は値札が表示されたままで、額は280,000円となっていた。
どんな人がそんな絵を買うんだろう。部屋の壁に飾っても、気持ちが暗くなっていくだけのような気がするが……。買った人は、その絵を見て琴線に触れる何かを感じたんだろうな。私にはよく判らない世界です。

【写真】近所の栗。

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コンビニへ下りる途中の道端に一本だけ栗の木がある。6月10日のブログにはここの栗の花の写真を載せたが、それが今はソフトボール大の大きさまで実が育った。
この木の下は急斜面の雑木林になっており、木の持ち主がはっきりしない。もしかしたら隣接する家のものかもしれないが、隣家は現在空き家(私が伊豆に住んでからずっと空き家)で、枝の3分の1はフェンス越しに空き家の敷地に覆いかぶさっている。
栗拾いの時期になれば、丸々と肥えた実がそこの敷地にゴロゴロ転がることになるが、いくら空き家とはいえ、フェンスを乗り越えてまで栗拾いをする気になれない。道端やU字溝に落ちている栗を拾うだけにしている。

水墨画】石蕗(No.26)

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右上の葉にブレボーのような形をしたのがあり、真ん中のくぼんだ部分の左側に無花果の形をした別の葉が見える。が、これは別の葉ではなく、同じ葉の裏。別々の葉のように見えるところがまだ未熟なところ。

【一二三荘】14:51〜15:30

【タイムラプス】8月20日(日)7:05〜9:34の伊豆長岡の空。37秒。

【歩数】3,293歩。