いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

葉裏濃き残暑見舞の水墨画(あ)

今日は恒例夏の呑兵衛旅行の結団式で藤沢へ出かける。
結団式とは大仰だが、何のことはない、呑みながら旅行プランの確認をするだけのこと。今年71歳になる団長がメールのタイトルに使っているから結団式と言っている。
三島で乗り換えたJR線上り熱海行きはかなり混んでいた。ホームの人が乗れないからもっと中に詰めてくれというアナウンスが流れるが、電車の中もこれ以上詰めようがないくらい詰まっていた。夏の最後のバカンスを楽しんで帰る観光客だろうか、それともこれからどこかへ出かける人たちなのだろうか、大きな旅行バッグを携えている人が目立った。
熱海から宇都宮線直通の快速アクティーに乗るが、こちらも混んでいて座れなかった。結局、藤沢まで立ちっぱなし。
旅行メンバーの集合は午後5時になっていたが、藤沢駅にはそれより1時間前に着いた。もともと早めに行って「世界堂」で水墨画用の筆を買うつもりでいた。藤沢に住んでいた頃は随分この画材店に世話になったが、伊豆へ引っ込んでみるとこういった画材専門店は近くになく、そのことを多少不便に感じたりもしていた。
今はネット通販が普及していて、直接店に出かけなくてもネットで注文すれば欲しいものは手に入る。そういう点では不便さは「多少」くらいにしか感じないけれど、何というか、店に行くと店の醸し出す雰囲気に酔うというか、所狭しと並んだ品物に囲まれていると気持ちがだんだん高揚してくるのが判る。その感じはネット通販では到底味わえない。
そういう気持ちの高ぶりが、つい余計なものまで買わせてしまうのだろうか。今日は水墨画用の筆を買うだけにしようと思っていたのに、スケッチブックまで買ってしまった。
水彩画用の紐付きのスケッチブックです。いよいよスケッチをする気になったのか? そう、なったのです。この半年間取り組んできた淡彩画の描き方がどこまで身についているか、来週の呑兵衛旅行で実際に試してみたくなった。
スケッチデビューはもう少し先になると思っていたが、いつかやる気なら今やるの心でやってみようという気になった。そんな気にさせたのはやはり店に行ったから。ネットで買ってたらたぶんそういう展開にはならなかったと思う。

【写真】水墨画用の筆とスケッチブック。

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藤沢へ出たついでに「世界堂」に立ち寄って水墨画用の筆を3本購入。スケッチブックはおまけ。
筆は左から、付立筆(没骨筆)小、彩色筆大、隈取筆中。水墨画では、一般的に付立筆を用いるらしい。これ一本あればほとんどのものは描けるそうだが、付立筆より穂が若干短い彩色筆の方が描きやすそうで、どっちを買うか迷ったが、迷った挙句どっちも買うことにした。この機会を逃したら、今度藤沢に来るのはいつになるか判らないという思いが後押しした。穂がどんぐりみたいにずんぐりむっくりした隈取筆はぼかしに使うのだそうで、せっかくだからこいつも買ってしまえと勢いで買った。本当は彩色筆一本でよかったかもしれない。

水墨画】栗(No.25)

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イガの内側の輪郭を濃く描きすぎた。また、中の栗の実のぼかしもうまくない。最初に濃墨で描いた右側の実をもう少しふくよかにしようとして加墨したら、余計変な具合になってしまった。

【タイムラプス】8月19日(土)5:52〜7:33の韮山方面の雨上がりの空。

【歩数】5,451歩。