いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

木を伝ひより高みへと青糸瓜(あ)

午後勤務。
今日も2年の男の子二人に模写を頼まれる。私にとっても模写は絵の勉強になるから「よしきた」と安請け合いするが、二人が競うようにして同じ絵を注文するので、私は同じ絵を2枚模写することになる。
1枚描けば大体の感触はつかめるから、2枚目は大抵描くスピードが速くなる。決して手を抜いているわけではないのだが、子どもにはそういう描き方がどうやら雑に見えるらしい。それで、もっとちゃんと描いてと咎められる。
そんなことを言うんだったら自分で描きなさい、と喉まで出かかるがぐっと堪える。そんなことを子どもに言ってもしょうがない。これは自分のための絵の勉強だからと自分に言い聞かせる。
実際そうなのだ。模写は自分の絵の勉強にとても役立っている。その機会を与えてくれたのは学童の子どもたちなのに、その子たちに感謝こそすれ、腹を立てたりしてはいけません。罰が当たります。
その学童の子とも来週でお別れ。ずっとこのまま学童にいて、と言ってくれる子も中にはいるが、そうもいかない。ただ、先生の描いた絵を学童に残していってほしいと4年の女の子に言われた時は本当に嬉しかった。そうできたら、どんなにいいだろう。でも、それはできない。私にはまだ記念に残せるだけの絵が描けない。
記念に残す絵は自らが納得するオリジナルの絵でなければならない。模写の絵を残しても仕方がない。オリジナルの絵はこれからゆっくり時間をかけて取り組んでいくつもりだ。
納得できる絵なんて一生かかっても描けないかもしれない。しかも一生はあと何年で終わるか判らない。それが明日であろうと、一年後であろうと、十年後であろうと、常に納得の絵が描けるよう、その気持ちだけは持ち続けていたい。そしてその気持ちが学童で一緒に遊んだ子たちの記念に伝わってくれればいいと思っている。

【写真】学童保育の本館南側のヘチマ。

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今年のヘチマは、連作を避けて花壇の学童保育教室寄りに植えてある。それで、勢い余ったヘチマの蔓が隣の梛(なぎ)の木の枝まで伸びて、梛の木が「ヘチマの木」みたいになっている。
私が写真を撮っていると、4年生の女の子3人が寄って来て、あれ、私たちが植えたんだよと自慢げに話してくれた。そうか、みんなもあのヘチマのようにぐんぐん伸びていってほしい、とは言わなかったが、心で願ったことだった。

水墨画】酸漿(No.24)

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三つの酸漿の配置に失敗。全体が右に寄りすぎてバランスがよくない。また、それぞれの間隔を均等にしないで、真ん中の酸漿をどちらか一方に寄せて変化を出すべきだった。これらはすべての絵の基本でしょう。

【あやめ湯】18:07〜19:00

【タイムラプス】8月18日(金)6:19〜8:10の伊豆長岡の空。27秒。

【歩数】1,247歩。