いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

手を握り合ふ三代の夏祭(あ)

今日は茅ヶ崎の歯医者へ行く日。そのあと平塚の「海楽人」で呑む日。
家を出る時にパラパラ降っていた雨は傘をささずに済む程度だったが、狩野川の土手から伊豆長岡駅への道へ下るあたりで降りが少し強まった。50メートルほど前を歩く高校生風のカップルが傘をさしたのを見て、私もバッグから折りたたみ傘を出す。
この折りたたみ傘はカミさんがこの前伊豆に来た時に置いていったもので、今まで使ったことがなかった。玄関の下駄箱の上にずっと置きっ放しにしてあった。たたんだ大きさが新書版くらいで、ショルダーバッグに入れて持ち歩くには丁度いい大きさだと見ていた。
私は雨の時は大抵ビニール傘をさす。伊豆と藤沢を行ったり来たりしていた去年まではトレッキングバッグに折りたたみ傘を常備しながらも、家を出る時に雨が降っている場合はビニール傘を使っていた。折りたたみ傘を使うのは外出中に途中で雨に降られた時に限られていた。折りたたみ傘の何が嫌といって、電車やバスに乗る時、濡れたまま折りたたまなくてはいけないのが嫌なんです。
で、折りたたみ傘を広げたら、これがご婦人がさす日傘のように小さい。雨に濡れなくて済むのは肩までくらいで、そこから下はちょっと強めの雨だと傘の用をなさない小ささだ。折りたたんだ大きさが新書版じゃ仕方ないね。でも、今日のしとしと雨くらいだったら、それでもないよりはマシか。
おや? 前の二人、それぞれさしていた傘を、男の方の大きい傘一つにしましたよ。女の方はたたんだ傘を手に持って、男のさす傘の方に身を寄せ、るかと思いきや、二人の隙間は依然として傘が二本並んだままの間隔を保っている。
初々しいねえ。♪知り合った日から半年過ぎても……手も握らない♪ようなカップルみたいだねえ。初めて人を好きになった時の心のときめきは、今も神代の昔も変わらないようです。
そういえば、私とカミさんが初めてデートしたのはいつだったか、どこでだったか、今ではすっかり忘れてしまった。いや、いつだったかは覚えている。あれは最初の大学4年の時だ(私は大学に7年いた)。しかし、どこでとなると、これがはっきりしない。映画館だったか焼き鳥屋だったか。渋谷だったか新宿だったか。
しかし、高校の時に好意を寄せていた子と二人で歩いた田舎町の路地は、今でもはっきり覚えている。男って案外そういうところがある。

【写真】三嶋大祭りの屋台が並ぶ旧東海道

f:id:jijiro:20170815134515j:plain

駿豆線の上り電車が、三島広小路駅踏切に入ったところで撮った。もう0.5秒ほどシャッターを遅らせれば三島大社までずらり屋台が並んでいる風景が撮れたのに、残念。

水墨画】猫(No.21)

f:id:jijiro:20170815082156j:plain

没骨(もっこつ)法を用いて描く。没骨法とは、輪郭をとらず形を面でとらえて描く方法のことで、主に側筆で形を表現するもの。やってみたら、これぞ水墨画と思わせる効果が出て面白い。
ボディは筆管をねじり回すようにして描いた。かすれも自然に出た。にじみのいちばん弱い画仙紙を使っているので、ゆっくり運筆してもにじみがあまり目立たないが、これがにじみの強い紙だったら随分違った印象の絵に仕上がったかもしれない。

【タイムラプス】8月15日(火)5:57〜8:15の伊豆長岡の空。34秒。

【歩数】7,962歩。