いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

脚開き尽くして蜘蛛は壁飾り(あ)

今日は午後勤務、の予定が急遽休みになった。
昼12時半になり、まさに家を出ようかと思ったその時、職場から電話が入った。リーダーからである。
台風5号の接近で大雨警報が出ていて、今はそうでもないけど、これから雨が益ます激しくなるということだし、そうなるとバイクは大変でしょうから、もしよかったら今日はお休みされてもいいですよ」
もっと早く気づいて連絡すべきだったとリーダーは恐縮していたが、そんなことはない、連絡してくれて助かったと礼を述べ、ではお言葉に甘えて、と休むことにした。
出勤予定が突然の休みとなり、摂らないまま出かけようとしていた昼食を改めてゆっくり摂る。雨は断続的に降り、時に激しく降ったかと思うと突然日が射したりする。蝉の鳴き声も、このまま鳴き続けていいものかどうか、雨の降り具合を確かめながら恐る恐る鳴いているといったふうだ。
Yahoo!の天気予報で雨雲の動きを確かめると、紀伊半島がオレンジ色に染まり、そのオレンジの塊が千切れながら東に流れてきているのが見て取れる。風は、台風のくせに全く強くない。だから和室のテラス戸を全開にしても雨は入り込まない。
テラス戸の濡れ縁の前にタカサゴユリが咲く時を今かと待っている。そこの真上の雨樋が少しずれていて、そこから雨水がバシャバシャ落ちてきている。せっかくだからその様子を写真に収めようと数枚連写したうちの一枚がこれ。

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ユリの左側にかすかに見える縦の白い引っ掻き傷みたいなのが雨樋から漏れ落ちる雨水、なんだが、う〜ん、よく判りません。雨の写真って、難しいですね。
夕方になって雨は一瞬小止みになった。おっ、これならあやめ湯へ行けるかと湯支度をしたら、いきなり雨脚が強くなった。やっぱりダメか、今日は湯へ行くのをよすかと諦めたところで、これまた雨が一瞬止んだ。が、それも一瞬だけだった。すぐまたざあっと降ってきた。
行く気になったところで雨が降り出し、行くのを諦めたところで雨が止む。この繰り返し。なんだか雨雲におちょくられているような気分でした。結局今日は、湯へ行くのを諦めた。
もともと仕事の予定だった5時間が丸々休みになったところで、大したことはやってない。やったのはビッグコミックのまとめ読み(先月25日に買ったきりで1ページも読んでなかった)と囲碁のネット対局と水墨画を一枚描いただけ。でも、それでいい。
ビッグコミックを読みながら、原稿締め切りに追われ続ける漫画家という仕事の性を感じることができたし、囲碁のネット対局では勝ち負けに一喜一憂できたし、水墨画では研鑽を重ねるしかないことを自覚できた。それだけでもう十分お腹いっぱいです。

【写真】アシダカグモ(イエグモ)。

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去年まで数多く見かけたイエグモも、今年はなぜか数をあまり見ない。餌のゴキブリが少なくなったからイエグモの数も減ったのかと言うとそうでもない。ゴキブリは相変わらず台所をうろついて、寝ていてもカサコソ生ゴミの袋を漁る音が耳に障る。
写真のイエグモは、よく見るとお腹に白い卵嚢を抱えているようだ。いずれ、人の目の届かないどこぞの暗闇で産卵する(イエグモは6月〜8月に二度産卵する)のだろうが、生まれたての子グモが家の中にうじゃうじゃいて足の踏み場もないといったことはこれまで一度もない。はて、大量に生まれるだろう子グモは、一体どこへ散っていくのだろう。

水墨画】柿(No.13)

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手前の柿の輪郭(左側)の取り方に失敗した。それに対して残りの中央と奥の柿やいちばん上の葉の裏表がまあまあ描けたと思う。でも、水墨画が難しいことに変わりはない。

【タイムラプス】8月7日(月)6:23〜8:32の伊豆長岡の空。32秒。

【歩数】609歩。