いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ビール酌み天真爛漫泡溢る(あ)

午前勤務から帰ってすぐに孫を市営プールに連れて行く。ここのプールは流れるプールがあって市民にも人気だ。

利用客層は圧倒的に小学生同士が多く、その中に私のような孫連れのおじいちゃんふうもちらほら混ざる。どこの家も孫を連れ出すのはおじいちゃんの役目でおばあちゃんというパターンはまずない。昔からそういうものらしい。

孫はプールで2時間近く遊んだ。流れるプールは当人たちは気持ちよさそうだが見守る方は大変だ。「じいじ、見てて」と言われれば見ないわけにはいかない。流れるプールの流れに合わせて炎天を歩いて付き合う。410円払えば自身もプールに入れるが、付き添いだけなら無料で入場できるから無駄な金は使わない。ただプールの縁をぐるぐる回る。

プールから出た後は孫二人に自販機でアイスを買って食べさせ、カミさんに連絡して迎えにきてもらう。

午前は仕事で午後はプールで、さすがに今日は一日中動きっぱなしで疲れました。そして明日は、カミさんが休みを取れず一人で孫の面倒を見る日。はてさて、どんな具合になりますことやら。


【写真】孫娘が描いた私の顔。

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だらだらと晩酌を続ける私に、夕食を済ませた孫娘が「じっとしてて、動かないで」と注文をつけて描いた絵。

半分は注文を受け入れ半分は無視して箸を動かし、焼酎をちびちび楽しむ。

孫娘は絵をあっという間に描き上げた。これまではお人形みたいな絵ばかり描いていたと思っていたのに、いつの間にか描く対象物をじっくり見るという姿勢が見えてきた。

私もこんな絵のように、天真爛漫に描けたらどんなにいいだろうと思う。大人になっても子どものような絵を描く人もいるけれど、そういう人はきっと子どものような天真爛漫な心を持っている人なんだろうな。天真でない私には絶対に描けない絵です。


水墨画】春蘭(No.6)

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これは今までのとは違う画仙紙を使って描いた。呉竹の機械漉きだが、「適度なにじみで初心者にも使いやすい」同社製品間の比較で滲みが最も弱い画仙紙とのこと。使ってみて、同じ画仙紙でもこんなにも滲み方が違うものかと驚いた。

また、手本の説明に「ひねる」という技法があって、葉を描く途中で筆をひねって、側筆での墨の濃さを上下逆転させるというのだが、これがどうしてもできない。

最初、淡墨を筆に含ませ、次に硯の海の中墨を含ませて、筆の中に淡墨と中墨の層を作る。更に硯の丘の濃墨を筆の先にちょんとくっつけ、側筆で素早く描いて片面を濃くもう片面を淡くグラデーションで描く。その途中で筆をひねって濃淡の関係を逆にしてスピードを緩める……。

いきなりの難題に苦戦し、画仙紙ハガキを5枚描き損じた。画仙紙の滲み具合もよくつかめないままこんな高等技術を要求されたって、そんなのできっこありません。

ちゃんと描けるようになるまでいったい何枚描き損じなければいけないかまるで見当もつきません。というわけで今回はこの辺りで妥協。

妥協して落款を押そうとしたら、水墨画用に彫ったばかりの消しゴムの落款がいつもの場所にない。

孫の仕業だ。せっかくの落款が孫の手作り弓矢の矢尻として切り刻まれてしまっていた。ぎゃっ。それで新たに彫り直して押印。今後は孫に見つからないところに隠しておくとしよう。


【歩数】4,258歩。