いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

初恋はとわとこしなえ山の百合(あ)

昼、市の学校教育課に書類を提出する。

その足で隣の市役所へ行ってバイクのプレートを藤沢市から伊豆の国市のに替える。これで施設の駐輪場に駐めても余所者扱いされずに済むと思うと、それだけでなんとなく気が楽になる。

それにしても、市役所では50ccバイクのナンバープレートをすぐ出せるように常備しているんですね。知りませんでした。常備しているのは1枚だけではないだろうから、複数枚ある中から好きなプレートを選べたのかもしれないが、別にこだわる数字もないので、出されたものをその場で取り付けた。

新しいプレートで学童へ向かう。玄関に立つと去年の同僚が勢揃いで迎えてくれた。ちょうど掃除を終えてティータイムに入る時間だった。リーダーがアイスコーヒーを淹れてくれる。続いてシフト表のコピーを渡される。見ると土日を除いて毎日びっしり出勤。シフト担当者が全部埋めときました、だって。そんなことしなくてもよかったのに。

「今年の様子はどうですか?」とリーダーに訊いたら、「去年と違って、全く平穏」と言う。やんちゃ君がいなくなってだいぶ落ち着いているみたい。そういえば皆さん、穏やかで明るい顔をしていた。だったら私がわざわざ手伝いに出向かなくても良かったかなとも思うが、とまれ7月24日(月)から8月25日(金)までの一ヶ月、子どもたちと楽しく遊ばせていただきますので、よろしくお願いいたします。


【写真】ヤマユリ

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田京駅方面に下る坂の斜面に群生している。

♪匂いやさしき白百合の 濡れているよなあの瞳♪は「北上夜曲」。ヤマユリを写真に収めながら、思わず口ずさむ。

誰が歌っていたのか思い出せず、ネットで調べたら、チコ(うっ、知らない)、倍賞千恵子、マヒナスターズ、森昌子坂本冬美石川さゆり……これでもかと次々に歌手の名が出てくる。一体誰の持ち歌なんだ「北上夜曲」。

♪宵のともしびともすころ 心ほのかな初恋を♪これが2番の歌詞。これは少女の淡い初恋を歌った歌と思いきや、3番の歌詞に、♪銀河の流れ仰ぎつつ 星を数えた君と僕♪と、男が出てきて、4番の歌詞では♪雪のちらちら降る夜に 君は召されて天国へ♪という展開になり、5番の歌詞で♪僕は生きるぞ生きるんだ 君の面影胸に秘め♪で締めくくられる。

そうか、「北上夜曲」は白百合のように可憐な少女に恋した男の歌だったか。歌う人がほとんど女性歌手ばかりだから、てっきり少女の初恋を歌ったものと思っていた。(ちゃんと見ろよ、1番の歌詞だけで男目線だと言うのがわかるだろ)。

それにしても白百合=ヤマユリは清楚なイメージがつきまとう。ヤマユリは『万葉集』の昔から親しまれてきたようで、防人の歌に、

「筑波嶺のさ百合(ゆる)の花の夜床(ゆとこ)にも愛(かな)しけ妹そ昼も愛しけ」

とある。筑波山に咲くユリの花のように匂い立つ妻と過ごした夜がいとしい、ああ昼もいとしいと歌う。なんともストレートな歌いぶりです。

また、近代に目を移せば、与謝野鉄幹を巡って晶子と恋の火花を散らした山川登美子の歌に、

「髪ながき少女とうまれしろ百合に額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ」という、秘められた恋を歌ったものがある。ありったけの情熱を爆発させる晶子に対し、登美子の歌のなんと控えめで清楚なことよ。

しかし、清楚ではあるけれど、自分をしろ百合に例えて濃厚な甘美の香を漂わせるところは、なかなかどうしてしたたかな女性とも見える。この歌によってかどうか知らないが、雑誌「明星」の同人から登美子は「白百合の君」と称された由である。


【淡彩画】モーターボート(No.136)

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ポイントは「船体は四角い形状だが、舳先はカーブしながらすぼまり、側面も曲面となって変形するので、明暗の様子もそれらの形状に則った変化をつけて描き分ける」こと。

モーターボートはヨットと違って飾りがシンプルだから割と描きやすい。


【水晶苑】13:33〜14:47

今日は囲碁の相手を1時間待ったが来ず、3時前に帰ってきた。こういう時もあるさ。


【タイムラプス】7月18日(火)5:53〜8:10の伊豆長岡の空。34秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10213714185031068/


【歩数】1,903歩。