いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

学友のまだ矍鑠と蓮の花(あ)

今日は大学の体育連合会同期幹事会の呑み会。
毎年、七夕のこの時期の土曜に行われてきた。酒席の幹事は8人の持ち回りで、私の番だった3年前には伊豆まで来てもらい、一泊しながらたっぷり久闊を叙した。
一泊するようになったのは伊豆の私の家でやったのが最初で、続いて翌年、那須高原の貸別荘に一泊したところで、次からは泊なしの普通の呑み会に戻っていた。それは、泊を伴うと熊本から駆けつける奴が参加できなくなるから。で、そいつのことを考慮して元の形に戻したというわけです。
熊本から遠路はるばる駆けつけるのは、この呑み会のためだけに来るのではない。熊本で古書店を経営しているそいつは、毎年、この時期に神田で行われる古書店関連の会合に出席するために熊本から出てくるわけで、要はビジネスがメイン、我々と呑むのは二の次三の次なのである。
みんなどうしてるかな、会いたいねという話が上がった時、いの一番にそいつのスケジュールに合わせるようにしたら七夕のこの時期しかなかった、とまあ、そういうことです。
今年はレスリング部の奴が幹事になり、呑み会の店を会社近くに用意してくれた。会社の呑み会でよく使う店に集まるのが、店を探す手間が省けていいと判断したのかな。
そいつの勤める会社が神田明神下にあるとは、今回初めて知った。集合は神田明神山門に午後4時半との知らせがあってから、今日をずっと楽しみにしていた。よし、現地に早めに行って周辺を散策しよう。
どこを回ろうか。夏目漱石の『こころ』に出てくるコースをもう一度歩いてみようか。いや、池波正太郎の愛した「神田まつや」でそばを食うってのもいいな。待てよ、いっそ上野まで足を伸ばして不忍池の蓮の花を愛でるのはどうよ……。
三島から新幹線で東京に向かっている車中も迷い続け、結局選んだのは、東京駅から上野まで歩くコースだった。他コースは時期は別に今でなくても良いが、不忍池の蓮の花はこの時期しか見られないというのが決め手になった。
御茶ノ水神田明神を下見し、裏の階段を降りてぶつかった大通りを上野に向かって歩く。すると20分ほどで不忍池に出た。池は蓮で埋め尽くされ、肝心の花はといえば、訪れる時期がやや早かったみたいで、ポツリポツリとしか咲いていなかった。それでも土曜とあって家族連れやカップルが多かった。ぐるり一周して上野駅公園口から神田明神へ戻る。それでちょうど集合時間に間に合う。

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少し遅くなると連絡して来た奴が合流するのを待って店へ入る。8人全員が揃ったのは何年ぶりだろう。会えば今年もそれぞれの健康が話題の中心で、健康に注意していると言いながら酒が旨い焼酎が旨いと鯨飲しては、さてこの中で誰がいちばん長生きするだろうと予想を言い合うのである。もちろんそれぞれめいめい自分がいちばん長生きすると信じて疑わない連中だから、勝手にしろ、なのである。

【写真】不忍池の蓮。

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見頃は来週の土日あたりか。

【淡彩画】馬(No.126)

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ポイントは「気持ちを集中して一気に鉛筆を動かし、線がブレても間違っても気にせず、その上から描き重ねる」こと。
手本には「一気に鉛筆を動かし」とあるが、私にはそれができない。できればどんなにいいだろうと思うが、実際にはなかなかできないものです。
一枚の紙にいくつものシーンをスケッチしたことは一目瞭然だが、模写としてそこまで描く必要があったかどうか。
ただ、いずれこれから外へスケッチに出かける段になって、なるほど同じスケッチブックの端っこにメモみたいに別の動きをささっと描くのもありなんだということが判って、その意味では今回の作例は参考になった。

【タイムラプス】7月8日(土)5:18〜8:03の伊豆長岡の空。20秒。

【歩数】22,941歩。