いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

向日葵の刈られまいとて団結す(あ)

【写真】コンビニへ行く手前の畑。

f:id:jijiro:20170704110653j:plain

ヒマワリの横に小型トラクターがあり、奥にトウモロコシ畑が見える。周辺の雰囲気からして、この畑は元は水田だったようだ。去年まで、麦わら帽子のカールおじさんのような人が黒いスイカを育てていたが、今年はスイカをやめて里芋を植えている。ヒマワリとトラクターの組み合わせがちょっと絵になりそうな気がして、一旦通り過ぎたのを引き返して撮った一枚。
どうしてスイカ作りをやめてしまったのだろう。毎年生っていた実の数も10個に満たない程度だから販売に回す量でもない。自分の家で食べる分だけ栽培しているふうに見ていたが、いよいよ食べる人もいなくなったか。あるいは、いわゆるスイカ泥棒に手を焼いたか。
スイカといえば、山形・尾花沢のスイカ農家を訪ねた時のことを思い出す。あの時は定年退職後は農業をして暮らすという道も半ば本気で考えてた。それで、売りに出ていた物件の下見に尾花沢まで行ったのだった。
今思えば、なぜあんなふうに思ったのか不思議だ。敷地は宅地も含めて1ヘクタール弱の物件で、隣も、またその隣もスイカ畑。どこもかしこも一面のスイカ畑で、さすがはスイカの名産地とは思ったが、目の前に広がる農地を見ているうちにクラクラめまいがしてきて、そこではっと夢から覚めた。そんな広大な土地で、運転免許証もない、だから軽トラックもトラクターも運転できない私が、農業などできるわけがない。
カミさんには尾花沢へ行ったことは言っていない。米沢の、家の下を川が流れる不思議な物件を見に行ったことも内緒にしている。それで、内緒ついでに今の伊豆の家の購入を勝手に決めた。決めた時点で農業をして暮らす道は潰えた。
人間の運命はどうなるか判らない。これがもし尾花沢だったり米沢だったり、はたまたそれより以前(福島原発事故の前)に物件を下見した阿武隈の都路や飯舘だったりに決めていたら、全く違った人生になっていただろうと思うとゾッとする。
東北を中心に物件情報を求めている時は、伊豆のことは全く頭になかった。そこへポンと伊豆が第一候補に躍り出たのは、たまたま伊豆の物件を知り、車を運転しない私にとって駅から歩けるというのが最も大きな利点に思えたからだった。そして、東北の物件をあちこち見て回ったことで、家屋の傷み具合を実際に見ることができたのが大いに役立った。その目で今の家の傷みを見たとき、自分で自分好みの家に修繕する楽しみを予感したのだった。
あのタイミングで伊豆の情報を手にしなかったら、本当にどうなっていたか判らない。今は伊豆を終の住処と決めて本当によかったと思っている。
コンビニ手前の、スイカを作らなくなった畑を見て、ふと尾花沢に行った時のことを思い出した次第。

【淡彩画】猫(No.122)

f:id:jijiro:20170705093723j:plain

ポイントは「その場で描く時は、細部は気にせず素早いタッチで描き、ゆっくり描きたい時には写真を活用する」こと。
なんだ、プロも写真を活用するんだね。ということは私が独学でやっているこの模写も、方向としては間違っていないということか。
いつかこんなスケッチを現場でささっと描きたいと思うけれど、そこに至るまでには後10年は修行を積まないといけません。とかなんとか言って、平気で後10年も生きるつもりでいるからお目出度い。

【水晶苑】13:08〜16:04
前回3子置いて打った方と再び3子局で1勝2敗。別で打っていた白髭氏が「さすが、ガッコのセンセはきれいな碁を打つねえ」と私を冷やかす。きれいな碁でも勝てなきゃしょもない。

【タイムラプス】7月4日(火)6:24〜8:31の伊豆長岡の空。31秒。

【歩数】4,124歩。