いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

梔子の咲く坂乙女上り来る(あ)

水晶苑から帰った夕方は、歩数を稼ぐために近所を散歩することにしている。
地区の管理事務所前に無人ミニトマト販売所があって、保冷剤の入った発泡スチロールの箱に訳ありミニトマトが100円で売られている(訳ありのワケは形が不揃いということらしい)。ところが、夕方では大抵売り切れになっていて買えない。でも、もしかして一袋くらい残っているかもしれないと思って、散歩にはいつもその前を通るのである。
発泡スチロールの箱だから中は見えない。重石代わりに載せてあるコンクリートブロックの破片をどかして蓋を開けるが、中は保冷剤と缶の貯金箱だけ。やっぱりね。ここはゴミ収集所前でもあるから、ゴミを捨てた帰りに皆さん買って行くみたい。前に私が買えたのもその時間帯だった。
それにしても、いつも思うことだが、100円硬貨が入っている缶が夕方まで無事に残っているというのって、きっと外国じゃ考えられないよね。私は外国旅行はアメリカと中国の2回しか行ったことがないから詳しいことは判らないけど、こんな国、他にないんじゃないかな。
近所を散歩すると、道端や手入れの行き届いた庭にいろんな花を見つける。これも散歩の楽しみの一つ。今日見つけたのは、ヤエクチナシノウゼンカズラ
ヤエクチナシ

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花については、名前は聞いたことがあるけど見たことないとか、この花はきれいだけど何という花だろうとかいうことばかりで、無知をさらけ出してこの歳まで過ごしてきた。でもある時、これでは俳句を作るのに不都合だ、季語を示す花の名も知らないで何が俳句かと自分を叱咤し、遅まきながら花の名を覚えようと思った。野に咲く「名もない花」では花に失礼だし……。
それで今はiPhoneアプリ「花しらべ」で写真を撮り、その場で花の名を確かめる、なんてことをしている。それでも知らない花はまだまだたくさんあって、調べてそれを言葉に置き換え、そして、そこからいつか納得の一句が生まれるといいなと思っています。

【写真】増水した昨日の狩野川

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昨日は伊豆でも朝から雨が降り続き、ラジオでは、特に昼以降頻繁に、静岡市清水区富士市の川の氾濫の危険性がある地域住民に対して早めの避難を呼びかけていた。
雨が降り続くと、どうしても気になるのが狩野川の増水。それで、雨が小降りになった夕方、狩野川の様子を見に下まで下りて行った。途中、坂の側溝の流れを見たら、水量は思いの外少ない。これなら狩野川の水嵩も大して膨らんでいないだろうと土手に上ったら、果たして普段の川幅より少し広いくらいの流れにとどまっていた。
ついでにそのまま土手を歩いて、狩野川放水路の門が開けられているかどうか確かめに行こうと思ったが、この程度の雨量なら開いていない可能性が高いと見て行くのをやめた。放水路の門が開かないに越したことはないが、一度放水路に濁流を逃がすのを見てみたい気持ちは、不謹慎かもしれないが、あることはある。

【淡彩画】巣箱(No.110)

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ポイントは「少し朽ちた雰囲気で作られている巣箱は、木材の表現がささくれ立ったような材質感や木目を描く」こと。
手本を見たとき、そんな時間をかけずに描けそうな気がしたが、どうしてどうしてなかなか簡単には行きません。森の茂みの濃淡の描き分けに思いの外時間がかかりました。

【水晶苑】12:52〜16:05
有段者(たぶん囲碁サロンの中でいちばん強いお方と見た)と初対局。3子置いて2敗、4子置いて1勝。有段者はさすがに打つ手に緩みがない。死んでしまった石について、対局後「ここに打てば生きたのに」とアドバイスをくれた。こういうアドバイスがとても勉強になる。

【タイムラプス】6月22日(木)6:20〜8:18の伊豆長岡の空。29秒。

【歩数】2,340歩。