いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

時に憎まるることあり夾竹桃(あ)

水晶苑の風呂場でトリを務めるのは、これまでアマデウス3時半氏と決まっていたが、今日は違った。
3時半氏より後に入って来たのは、顔に立派な白い頰ひげを蓄えた仲代達矢ふうの人である。私もこれまで何度か一緒になって顔だけは知っている。
で、その人が湯船に沈んだところで、看板氏が私の肩を背後からつんつんつついて、あの人は囲碁をやる人だと教えてくれた。その人が入ってくる前に、ちょうど私が水晶苑で囲碁をやりたいと思っているという話を看板氏に話していたところだった。
なんということだろう。これ以上ない絶妙のタイミングで白髭氏は風呂場に顔を見せたのである。
看板氏が私と白髭氏との仲を取り持つ格好でつなぎ合わせてくれた。
看板氏「この人(私)が碁を打ちたいと言っているんだが、仲間に入れてくれないか」
白髭氏「いいよ。(棋力は)どれくらい?」
私「段までは届かず、2、3級あたりでしょうか」
白髭氏「本当は、もっと上なんじゃないの?」
私「いえいえ。でも、ここずっと20年以上やってないから、(今は)もっと下かもしれません。今日は、上で打って来られたんですか?」
白髭氏「うん。毎日やってるよ。段の人もいれば9級くらいの人もいる」
私「今度、見に行ってもいいですか?」
白髭氏「いいよ、いつでもどうぞ」
私「ありがとうございます。では、明日ちょっと伺います」
とまあ、話がとんとんと進んで、明日囲碁サロンを覗いてみることになりました。こんなに調子よく事が進んでいいんだろうかと思うくらいうまく進んで、ほんと、看板氏様様です。

【写真】庭の夾竹桃。

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葉が竹に似て、花が桃に似ているから「夾竹桃」(wikipedia)。では「夾」は? こちらは「大きな人を両側から人が向かい合いはさんでいるさまで、『はさむ』の意」(旺文社『漢字典』第二版デジタル)。幹の周りをぐるり取り囲むように細い枝がにょきにょき生えてくるのは、まさに「はさむ」のイメージ。
実はこの夾竹桃には強い経口毒性があるんだって。へええ、知りませんでした(知れば知るほど知らないことが多くなる)。「花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃やした煙も毒」(wikipedia)って、まるで毒の塊みたいな木だ。フランスでは、夾竹桃の枝を串焼きの串に利用して死亡者が出た例があるとか。どんだけ毒性が強いんだ。
夾竹桃は庭の奥の崖上のところに植わってある。先日草刈りをした時に幹の周りの枝をばっさばっさ切ったまま放ってあるが、それを孫が口にしないとも限らない。乾燥させて薪に使おうとしていたけど、とんでもない、早々に生ゴミで捨てなくちゃ。
ちなみに作家・檀一雄の命日(1月2日)を「夾竹桃忌」というのだそうだ。檀一雄は夾竹桃がお好きだったらしい。

【淡彩画】噴水など(No.104)

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ポイントは「水が滴り落ちる様子は、単純な線描の羅列にならないように、線や点が小刻みに乱れるようなタッチを重ねて描く」こと。
前回からモチーフが小さな風景になり、描き上げるのにそんなに時間をかけずに済むようになった。でも、難しいことには変わりない。

【水晶苑】15:12〜16:18(5→3人)

【タイムラプス】6月16日(金)5:51〜7:53の伊豆長岡の空。30秒。

【歩数】1,278歩。